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本との生活


 「読み終えた本を捨てる」という人の気持ちが理解できない。そもそも本は読み終えることが出来るのだろうか? 私に言わせれば、“目を通す”ということと“理解する”ということは全くの別次元だと思うのだが、如何だろうか? 頭の良い人がどうなのかは知らないが、少なくとも私の場合で言えば、何度読み返しても常に新しい発見、“気づき”がもたらされるのが本なのだ。


 まあ、そんな訳で本は溜まる一方。20代の頃までは「何冊あるかなあ?」と度々数えては「おお! 2000冊に突入かあ・・・」などと感慨深く一人、悦に入っていたものだが、推定1万冊を超えた辺りからは数えるのをやめた。最近は四方八方、天井まで積み上げられた本の山に命の危険すら感じる様になってきた。寝室、リビングetc. 他の部屋にも本が浸食して久しい。もはや何冊所有しているのかすら分からない。お恥ずかしながら、同じ本を再度購入してしまうことすらある。家を新築する際、その本の量と重さに耐え兼ねた引越し屋に「殺すつもりか!」と怒鳴られたこともある。当然、書斎の床下にはコンクリートが張ってあり、この部屋だけ床の踏み心地?が違う。ただ、ケチって北欧の激安家具で揃えた本棚は撓ってきた。そろそろ考えないと命を落としかねない。

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 だが本は増え続ける。近頃、お年頃なのかどうか丁度いい具合?に目が悪くなってきたので、だいぶブレーキがかかる様にはなったが、ブックオフが100〜200円で掘り出し物を提供してくれたり、コロナ自粛やらなんやでそのブレーキもまた徐々に壊れつつある。

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