NIPPON-JIN project 2024をスタートするにあたり、ステートメントをupdateして整理整頓 … 再スタート

私も日本へ完全帰国してから15年、そしてNIPPON-JIN撮影会で1700人ほどの市井の方々を撮ってきて ... ずいぶん感覚が変わってきているのだと思います。

 New York時代に、日本人への出身国への興味で始めたこのプロジェクトを、日本に帰国してもなぜ続けているのか ?
まず、この撮影がたまらなく楽しいからです。そして「出会い」に色々な可能性を感じているからです。

帰国後間もなく、私が作った NIPPON-JIN のImage...(外国人目線  w）

NIPPON-JIN 2024…1800人の中から選んだ 87人 updated!

１９年間にわたるニューヨーク生活の中で、自分のアイデンティティについて考えていました。当時のニューヨークにいる友達たちに、「今」の日本人を説明しようとしたことは何度もありました。しかし、自分自身がよく分かっていないことを、文化背景の違う人に説明などできるはずはありませんでした。

一生のうち、１億２０００万人の中の何人と関わり合えるのだろうか。世界から見た日本人、また日本人が思う日本人とは、日本人らしさとは何なのか… 。

日本文化、現代性、個性、同質性、特異性、宗教感、祭事、世代感、 喜怒哀楽、職業、多様性などをキーワードに、「今」の多様な日本人を集めてみようと思いました。
大切にしたのは、私自身の作為を出来るだけ用いないで撮ること。技術ではなく、「私自身」を投影した写真ではなく、「その人らしさ」を拾い上げるイメージを目指して。

Fifteen Minutes of Fame.
アンディー・ウォーホルが１５分間は人は誰もがスターになることが出来るいう言葉をなぞるように。

A picture is worth a thousand words.
一枚の写真は千の言葉の価値がある。
そして一枚の写真で見せるのではなく、壁面を沢山の日本人のイメージで埋め尽くして、日本人を表現したいと… 

100人、1000人、10000人という数の日本人の姿を見ていると、沢山の説明よりも、自然と見えてくるものがありませんか？

この写真群と向かった時に参加してくれた人が、見てくれた人たちが、その人自身のアイデンティティなどへと想いを巡らしたり、自分と違う他者へ心を寄せてくれたら最高です。

プロカメラマンになって30年、写真の質、ライティングの美しさ、自分らしいイメージ、世界観などを追い求めて来て、ふと立ち止まった時、
私は、なぜ写真を撮り始めたのか... そうだ「人」が大好きだから … がスタートの理由。

 2023年、新たに付け加えたPLUS... NIPPON-JIN plus
「日本人」の閉ざされたナショナリズムには興味がありません。
私自身NIPPON-JINを考えつつ、その周りにも想いを馳せてみたりしてます。
参加者の中には、日本の国籍をまだ取ってない（きっと取らない w）海外で生まれた子供達とか日本で生まれた「日系」と言われる方がいます。
彼らは日本人じゃないのか？とか、じゃあ何が " NIPPON-JIN "なのか考えながら、答えの出ない問いを楽しんでいます。

そして日本人の周りの方々が日本人、日本をどう思っているのか、日本の何が好きなのかにも興味があったりします。そんな日本人に心を寄せてくれる方々を撮りこぼさないように … だからこれから 意識的に NIPPON-JIN plusとして参加者を広げていきたいなあと思っています。
日本が大好きな外国籍の方や、日本に在住している日本に興味のある方も是非参加して頂けたら嬉しいです。

協働、共創が増えてきています。地域や企業、福祉施設との共催など … 
地域の宝も企業の財産も、結局ひとだよね。見える化しましょ
大好きな職人さんをちゃんと撮影しましょ … とか
背景の情報をなくした白バックで撮影するとジェネレーション、地域性、職業観などじわっと見えるんですよね。

日本、日本人を軸に、もっともっと広がっていけるプロジェクトにしたいと思う 2023年でした。