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電気自動車EVの覇権を狙うよりも空飛ぶ乗り物FVで覇権を目指そう

(原文 2022年06月09日)

電気自動車EVは従来からの内燃機関を搭載した自動車とは根本的に違う。パーツの数も安全性確保の難しさも。丁度、電動ゴルフカートが屋根と窓を付けて走っているだけなんだから、今までの乗用車と比べれば技術力は少なくて済むしパーツの数も10分の一程度で済む。その点からすれば中国産、アメリカ産のEVでも従来からの内燃機関内包型の自動車と比べて故障は起こりにくい。中国政府の肝煎りで40万円前後という超安価なEVが大量生産されているパクリ技術大国中国。既に軽貨物EVを日本の佐川急便が大量発注している。

イーロンマスクの世界観で時々刻々未来の自動運転を目指したハイブリッド対応で進化するEVでパナソニックに超大型リチウムイオン電池工場をフェニックスで建設させ存在感を示しながら業界を牽引するアメリカ のテスラモータース。ヨーロッパも半国営企業FIATは既にEVの量産体制に入っている。メルセデスベンツはその自動車製造事業のスタートが電気自動車EVであったように関連会社MTUの電動ターボエンジンの実績と強い思い入れがある。

一方、日本の国策として車検制度などをでっち上げ自動車産業を育ててきた日本は、ガソリン車やハブリッド車で一応世界覇権は握ったが,失われた30年間は国策としてのダイナミックな新規産業育成戦略がなく、既にEVの覇権争いは米中から遅れること2周以上、5年は遅れを取ってしまった。日本国内に充電ステーションを張り巡らせる計画も頓挫し、トヨタが自社販売店内に充電ステーションを増設すると表明しているものの、国策としてのEVシフトは感じられずインフラすら整備されず、お寒い限りだ。この様な状況では、ホンダが全車種EV化を発表しても、トヨタ自動車がいくらフルラインアップでEVを発表したところで、ソニーがそのデジタル力でEVを発売しても中国製EVの価格破壊力や米国製EVのデジタル進化力には、もはや追いつけないのでは無いだろうか? 遅まきながら日産自動車グループもEV化計画を打ち出したが2030年を目途とは遅すぎて開いた口が塞がらない。電気自動車リーフで日本のEVの先鞭を切っていた筈なのに何を『やっちゃえ』なんだろうか? 

さて、その覇権争いの次に来るのは宇宙開発競争なのだろうが、この分野は政治、軍事的な色彩が強く日本が覇権を握ることは難しいだろう。だから特定の分野、たとえば地球と宇宙船間を結ぶ高機能シャトル船等に特化して存在感を示すべきだろう。一つ抜け落ちているジャンルがある。それはゼロ戦の伝統を引き継ぐ小型航空機である。戦勝国から恐れられた日本のゼロ戦を含めた航空機開発能力のために、わが日本は戦後70年間、航空機の独自開発を彼ら戦勝国から抑え付けられてきた。しかし、オンボロのドローンでは中国が先行しているが中国製の信頼性の無さから人間を載せる中国産ドローン FVは誰も乗りたくないだろう。ジャイロコプターを含めた信頼性のある空飛ぶ乗り物FVはライバルらしい国は無い。居眠りジョー バイデンの弱いアメリカの今こそ強いリーダーシップの元、日本政府肝煎りでFVの覇権を取りに行こうではないか。何故だか休眠中の地方飛行場が日本中にゴロゴロあるのだから、そして水上飛行機の為のゲレンデは日本国土を囲んでいる。FV開発と定着化のインフラは既に整っている。

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