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【敵は誰だ?】坂道アイドルとジャニーズに思うこと。

今は櫻(さくら)坂48といわれてる
坂道グループは、かつて、
別の名前がありました。
欅(けやき)坂48と言いました。

メンバー間で諍いが止まず、
恋人とのデートを撮られたり、
最初からトラブルが続出した。
アンチファンもたくさん生まれ、
センター的存在の平手友梨奈が
しばしば体調不良で休んだり、
結果、5年くらいで幕を閉じた。
そんな彼女たちが歌う曲は
大人社会やオヤジたちへの
反抗、抵抗を語る曲が多かった。

坂道グループの運営会社によって
金のなるアイドルとして、
マネジメントされつつも、
この、オヤジたちの群れに対する
戦闘的、反抗的な歌をうたって、 
女子人気がまた高かった。
なんとも、皮肉な話ではあります。

フェミニズム文学を牽引する
若手作家・松田青子が描いた
『持続可能な魂の利用』が
今週、中公文庫として発売された。

欅坂48をモデルにした作品は、
ハードカバーは2020年に出て
話題になりましたが、
3年を経て、今もまだ、
生きづらい女子たちの《今》を
よく捉えているなあと感じます。
古くはなっていません。

そのモデルになった欅坂グループは、
今は櫻坂48と改名し、
もう今は問題児も少なくなったのか、
アイドルとして
乃木坂や日向坂と並ぶ人気に。

ふと思うのは、秋元康という男。
女子たちに
どんな曲を歌わせたらいいのか?
よくわかっている人だなあ。
おニャン子クラブ時代から
変わらずアイドルの歌詞を
書き続けて今なお人気ですから、
天才というしかありません。

ところで、
ジャニーズ喜多川氏。
彼は、その犯罪的性癖の傷跡は
これからさらに広がりそうだけど、
誰よりも、美少年が好きで、
歌、ダンス、トーク、舞台など
たくさんの技があるなかで、 
その美少年の中にある才能を
見つけるのは抜群だったらしい。

美少年を好きなことと、
美少年をマネジメントすることは
もしかしたら彼には
表裏一体だったのかもしれない。
いや、それで性加害が許される
ことにはなりませんが。

秋元康は、なぜ女子アイドルを
あのように絶妙に結束させて
いられるのだろうか?
その華麗な側面の裏で
闇に潜んだ後ろめたい側面を
彼は持っていないのだろうか。

欅坂48は、
「サイレント・マジョリティー」
みたいな反抗的な歌をうたって
当時は画期的でしたが、
グループ自体が崩壊してしまった。

一方、恋愛や自己語りの歌、
バラエティ番組の演者として
無難に生きる乃木坂や日向坂に
あまり惹かれはしないけど、
欅坂の生まれ変わり、櫻坂には
彼女たちがどう日々闘ってるのか?
ついその動向が気になってしまう。

オヤジたちがマネジメントする
アイドルとして生きながら、
そのじつ、オヤジたちを
骨抜きにしていく逞しさよ、あれ。

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