見出し画像

【読書】もし子供がいたら、太宰治は勧める?勧めない?

今日は朝読の話を。

知り合いに、
高校生の娘さんがいまして、
朝読用に、
親の本棚から一冊の本を
取り出していった。

その本は、
島尾敏雄『死の棘』!!!

島尾敏雄が浮気をし、
それを知った妻、島尾ミホが
発狂し、精神を病み、
家庭が崩壊する、という話。
島尾敏雄はミホさんに
ひたすら許しを乞うも
ミホさんの精神は病んだまま。
その後は、ミホさんの看護に
尽くす島尾敏雄。
これは愛なのか?売名か?

この『死の棘』は
映画にもなりましたが、
まさに典型的な私小説で、
分厚いけれど、
不穏な日々を縷々と綴るもの。

これは、贖罪なのか、
文学に結実してるのか、
いい訳をしてるだけなのか、
発表当時からセンセーショナルな
中身が話題でした。

ただし、地味でもあります。
それを高校生が
朝読の時間で、毎朝読むなんて、
よほどの文学マニアか?と
知り合いに聞いたら、
「いや、たぶんタイトルに
惹かれただけだって」と。

正直、この小説は、
R指定にすればいいくらい、
不倫、精神崩壊、家庭崩壊。
スカッとはしない。

でも、娘さんは最後まで
読了したらしい。
感想を聞いたら、
苦笑いしてたらしい。

私が親なら、
娘に、この本は読まないように
説得するかもしれない。

でも、何を読んでもいいのが
朝読の決まり。
親といえど、娘さんのチョイスを
「支配」してはならないらしい。

すごいなあ。
きっと10代の女子高生には
不毛な読書になってなければ
と願うばかりですが。

この話を聞いた時、
親の本棚は教育に大きな影響を
与えるんだという事実を
改めて、痛感しました。

まあ、独身男には 
そんな心配は無用ですが。
(笑)。

それに、
アタリではない本を
選んで読むことも、
大切な体験になりますね。

別の友人の話ですが、
息子さんが東野圭吾を
読んでいるのを知って、
本を取り上げたらしい。
東野圭吾なんて、
そんな悪い本には思えない。
でも、友人いわく、
殺人や犯罪の場面があるから、
教育に悪いと言う。
マジか、こいつ!?
と私は呆れてしまったけど、
子供を育てるには、
それくらい神経質になるのかな。

「死の棘」を娘が読んでも
気にしない知人もいれば、
東野圭吾を息子が読むのは
危ないという友人。

子供さんの朝読を見るだけでも、
色々と違いがあって
感慨深いですねえ。 

私に子供がいたら、
どうしましょうか。

東野圭吾は禁止にはしない。
でも「死の棘」は勧めはしない。
ならば、どうしたらいいのか?

朝読で息子、娘に
読んで欲しい本をあげてみよう。

太宰治と夏目漱石は
読まさないかなあ(笑)。
自分はさんざん読んできたのに。

遠藤周作。
司馬遼󠄁太郎。
村上春樹。
よしもとばなな。
北村薫。
河合隼雄。
穂村弘。
伊坂幸太郎。
小川洋子。  
西加奈子。
川上未映子。
三浦しをん。
川上弘美。
角田光代。
須賀敦子。
色川武大。
町田康。
モーム。
チェーホフ。
サリンジャー。
カートヴォネガット。
石垣りん。
長田弘。

こうした本を本棚に入れておいて
子供が取り出すように
するかもしれない。

逆に、子供にあまり勧めないのは、
太宰治。
芥川龍之介。
ナボコフ。
大江健三郎。
森敦。
中村文則。
チャールズブコウスキー。
ドストエフスキー。
吉行淳之介。
三島由紀夫、、、。

自分なら良いのに、
もしも子供がいて、
読書をしようとするときは
かなり過保護になってしまう、
と言うことがわかりました。

それは、読書人としては、
甚だしく間違った態度ですね。
読書はなんでも読んでいいのが
その醍醐味なんですから。

それに、 
ハズレ本や合わない本を
読むのもがまた経験としては
大切なんですよね?

親になるということは
予想以上に難しいらしい。

私はだめな親になるところでした。
(汗)。

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?