誰かを”排除したい”という誘惑に
ここ3ヵ月くらい、哲学対話を何度も行っている。心理的安全が確保された場で、テーマを考える。そして参加した人の話を聞く。また考える。
そういった場で、自分の話が聞かれる。そういう、一連の体験をする。私とあなたは別の人間なのだ、と考えていく営みが見えてきたところで、対話はふっと終わる。
砂のような粒子がなにかを形作ろうとしていて、それを言葉で表現できるかできないかくらいに大きくなっていったときくらいに、突然終わる。なんの結論も、生産性もないままの帰り道、自分の中の”悪”のような