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更に、女性のなわばり意識について

ネット上にの成立するなわばり

筆者はネットの草分けからこの世界に出入りしています。
古きよき文字情報のみの世界でした。年齢がばれてしまいますが、ニフティサーブや今はなき日経MIX(ここのある会議室でペット健康相談をしていました)では、女性が1に男性が下手をすれば20の比率だった時代です。

ちょっと発言すれば、resが10以上あっという間につく、ナンパメールはばんばん来るという、超売り手市場でした。

不思議なことに、こんな場所で、一人の女性が発言して男性が集まると、必ず負けじと別の女性が出てくるのです。
化学関係など、女性の少ない場所ほどこの傾向は強く、教育関係など女性が多く来るところはそれほど過敏にならなかったようです。

多数の男性のなかで女性が一人という逆ハレムでは、女性のなわばり意識はより強くなり、「ここでは私が女王様」状態が出現しました。こんなバーチャルな空間でもなわばりが成立するというのは面白いことでした。


鳥も可愛いものです

リアルな社会ならなお一層

女性の方も、少なからず覚えがあるでしょう。セミナーなどで女性が二人だけ、という場合、変に相手を意識してしまうことがありあります。

この業界でも女性の獣医師どうし、あまりうまくいっていない職場は少なくありません。これが病院だと、院長の奥さんやAHTを巻き込んでかなり悲惨なことになります。会社や役所でも、獣医師としてそれなりの面子というものがあります。そうかんたんに譲るわけにはいきません。難しいものです。

私は幸いに、あまりこういったトラブルがありませんでした。むしろ男性の獣医師と喧嘩していた方で(笑)、同僚・後輩に恵まれたというべきでしょうか。

そして人間関係がうまくいったケースは、例外なく最初から優劣や上下関係がはっきりしていた場合でした。
保健所では、あとから入った女性の獣医師は大学の後輩で、こんな先輩でも一応言うことを聞いてくれました。
前の勤務先の病院は、院長の奥さんが私の中学・高校の先輩で、6年間も同じ女子校ですから、やはりただの雇い主の奥さんとは違うのです。


病院で保護した鳥です。

解決策として:上下関係も大事にする

別に精神的に男になれと言うのではありませんが、やはり獣医師もひとつのタテ社会であり、協力や情報交換なしには成立しない仕事です。
上下関係を無視して、なわばりのひろがりだけに目をむけていると、仕事が必ず頓挫します。
職場は権力拡大の場ではなく、利益た成果を生み出す場所です。権力闘争に夢中になるあまり、それを忘れる女性のなんと多いことでしょうか。

賢い女性は多分、「相手の能力や長所事実を事実として認め、自分より能力のある人は立て、教えてもらうときは謙虚になって、上手にこの世界を生きているのだと思います。
私の経験も、実は上記のような良好な関係だけではありません。いろいろなイバラの道があるのですが、それはまたの機会に。


このシリーズは内容がタイトなので、できるだけなごむ画像を入れています。前編も御覧ください。
https://note.com/juuishi_nitanai/n/n33f2f598118f

似内惠(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)


似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/edit/
オールアバウト「動物病院」コラム


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