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クリスマスに悩むシングルマザーさんへ

クリスマスは、ひとり親家庭には憂鬱な季節らしいです。我が家も息子がやっと成人したもののひとり親です。
もともと離婚する前から、元夫が低収入だったので、クリスマスだからといって、高価なプレゼントは買ってあげていません。クラスのほとんどの子がゲーム機を持っていても、ゲームは買ってあげませんでした。自転車もギアなしの中古のママチャリだったり。それでも、息子は何ひとつ文句を言ったことがありません。そりゃ、そうでしょう。私も元夫も地味に暮らしていましたから、子どもながらに、それほど経済的に豊かでないことは感じとって、いたからだと思います。
小学校から帰ってきて、中学年位だったか、息子が「うちって、貧乏なの?」と私に聞きました。これはこたえましたね。
「貧乏なほうだね」と答えました。実際、小学校の頃、市から就学援助金なるものをいただいていましたから。
今年の物価高は、私もこたえています。エンゲル係数が膨大になっています。衣食住の食以外には、ほとんどお金を回せません。いわゆる着たきり雀です。
我が家はケンタッキーのチキンではなく、スーパーのお惣菜コーナーのクリスマスっぽいチキンを毎年買っていました。
明日は、息子がまた、渡航用の予防接種を受ける予定なので、副反応が見込まれています。よって、我が家のクリスマス会は、本日に前倒ししようねと息子に伝えていました。
たまたま、TVで見たクリスマス用のサラダに使う、ツナ缶を買うのを忘れてしまったので、息子にツナ缶の買い物を頼みました。とその時、「ケーキやチキンは買わなくていいの?」と聞かれました。もう、20歳をとっくに過ぎているのに、やはり、クリスマスは、「ケーキとチキン」を食べたいんだなと改めて、知りました。
ケーキはスーパーで、三角のショートケーキ2個入を買いました。チキンは鶏もも肉を切って、パプリカと塩焼きにしました。串に指すのが、本来の姿ですが、串がなかったので、ドンマイです。
子どもの夢を壊したくないという気持ちもわからないではありませんが、子どもながらにも、各家庭の実情を把握してもらうのは悪いことではないと思います。金のなる木があるのを秘密にするのは、良いかもしれませんが、経済的に厳しいなら、厳しいなりにそれを克服できるように育ててあげるのが、本来の親の立場ではないでしょうか。
私の息子は、ゲーム機がないけれど、スーパーの無料コーナーや、携帯屋さんの見本等で、腕を磨き、小学校の時に友だちの家でゲームをした時、1番強かったようです。
自転車もギアなしのママチャリでしたが、友だち同士で、競走したら、1番でした。
風の吹く日は、ビニール袋を飛ばしたりして遊んでいたせいか、紙飛行機もブーメランのように戻ってくるものを作れるようになりました。
今我が家に、Wi-Fi環境はありません。イオンさんのフリーWi-Fiにお世話になったりすることもあります。それでも、高価なパソコンを買ってもらった、学校の友だちよりも、パソコン操作得意だったようです。
なければないで、子どもは工夫するんです。
また、工夫できるようでないと困りますよね。
必要は発明の母でもあり、工夫の源だと思います。お金のかかったプレゼントにしか、喜べない人間になるほうが悲しいことではありませんか。
経済的に貧しくても、心まで貧しくならないように、親はいろいろ工夫して育てれば良いのだと思います。

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