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血圧が高くなるのには、何か合理的な理由があるのかも知れない。

職場の健康診断。
去年と今年、2回続けて、心電図検査が引っ掛かった。
不整脈が出ているらしい。
とは申せ、私はこれまで、心臓まわりで全く異常を感じた覚えが無い。

実は、恥ずかしながら私は、去年の健診結果をすっかり見過ごしていたので、今回、一年遅れでようやく精密検査に臨んでみたというわけ。
私の人生で、健康診断の結果→再検査→精密検査という経験は、今回が初めてなので、正直、医者にどんなことを言われるのかと、内心、穏やかではなかったが、心臓循環器系の専門医が言うには、私の不整脈の原因は「二年ほど前から血圧が少し高くなっていること」ではないか、だそうだ。

血圧が高い。
心臓がより高い圧力で血液を送り出している。
心臓の負担が上がっている。
心臓も筋肉なので、負担が上がったぶん鍛えられ、以前より肉厚になってきている。
その肉厚部分は、血液の流れが微妙に悪くなる。
血液の流れが悪くなり、不整脈が発生する。

以上が、今回の専門医が見立てた不整脈発生のメカニズムなのだが、本当にそうなのだろうか?
そもそも、なぜ血圧が高くなったのかについて、この見立てには言及が無い。

血圧が高くなるのには、何か合理的な理由があるのかも知れない。
身体が自ら必要と判断して、あえて血圧を高めているのかも知れない。
血圧を高める必要があるから、心筋が発達して、肉厚になってきているのかも知れない。
心筋が肉厚になったことで、少し不整脈が出るようになった、ということなのかも知れない。

心筋が肉厚の状態を長く続けると、やがて伸びきったゴムのようになってしまい、心臓は肥大化して活動が鈍化する恐れがあるのだそうだ。
だから、原因(?)の血圧を下げるために、この際、降圧剤を呑み始めてはどうかと、今日が初対面の若い専門医は言うのである。

はてさて、降圧剤というものは、そんなに万能な薬なのだろうか?
血圧が高くなるのには、何か合理的な理由があるのかも知れないのに、それを薬で強引に低くしてしまっても良いのだろうか?
血圧を強引に低くすることで、かえって血管内に不純物が溜まり、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなる、と指摘する心臓循環器系の医者もいるそうじゃないか。

いったい、どうなっているのか、本当のことを私は知りたい。