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本来は「感染者」の数ではなく「患者」の数が重要な指標です

人は誰でも、常に何らかのウイルスに晒され、常に何らかのウイルスを体内に持ち(=曝露しており)、常に何らかのウイルスに感染しています。
つまり、すべての人は、常に何らかのウイルスの感染者なのです。

しかし、発症していなければ問題になりません。
大抵の場合、誰もが持っている自然免疫が働いて、ウイルスの増殖が抑えられ、発症に至りません。
発症しなければ問題にならないのです。当たり前です。

ウイルスの増殖が自然免疫の働きだけでは抑え切れなくなると、身体の中にそのウイルスに対する抗体が作られ、徹底的な攻撃が始まります。
この段階で、発熱が起こりはじめたり、咳が出はじめたり、身体がだるくなりはじめたりして、発症します。
発症するということは、身体の中では既にウイルスが相当に増殖しているわけですから、他者に向け、ウイルスを拡散してしまう可能性が生じます。
ゆえに、マスクを着ける必要が生じるのは、発症している場合です。本来、発症していない人がマスクを着ける必要はありません。

人は、こうして発症してから医者へ赴き、診察や検査を受け、「これは○○○ですね」と診断がくだります。
診断がくだり「患者」として扱われるようになります。
「患者」は、当然、発症していますから、他者に向け、ウイルスを拡散してしまう可能性があります。
だから、「患者」の数が指標として重要なのであって、「感染者」の数などどうでも良いのです。

すべての人は、常に何らかのウイルスの感染者なのです。

PCR検査は、体内に存在するものの未だ感染させるに至っていない(=曝露している)新型コロナウイルスや、感染させたものの自然免疫の働きで抑制されて発症させるに至っていない新型コロナウイルスをも感知してしまうので、PCR検査をすることによって、発症しておらず問題にならない人びとも陽性者と判定してしまいます。
この陽性者を、メディアは「新規感染者」と呼んで、毎日、報道しています。

意味のない報道です。

本来は、「患者」がどのぐらい存在するか、その「患者」の症状の度合い・割合はどうなのか、「重症患者数」の動向や回復状況はどうなのか、といった事柄を正確に伝えるべきです。

ただし、新型コロナウイルスの陽性反応が出た人たちの中で「重症患者」とされている人たちの大半は、他に持病を持つ高齢者であることを考慮して、果たして「新型コロナウイルス感染症そのものの重症患者」だけが「重症患者」として扱われているかどうかを正しく検証する必要があります。