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ふとまに 百十八

#ふとまに 百十八

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*読みくだし

し の むく は
かめ も ひつき も
ちよにめ の
かかやく はな の
ころ や むくらん


*書きくだし

繁の向くは
亀も日月も
千代に目の
赤々やく華の
頃や迎くらん

*語意

 繁/し:
  繁栄 高い境地への達成

 向く/むく:
  勢い付く 栄る 上がる 熟れる 優れる

 亀/かめ:
  長寿 長命 長生き

 日月/ひつき:
  日と月 陽と陰 両極の和合

 千代に目/ちよにめ:
  千年のときを経て再び出会うこと

 赤々やく/かかやく:
  高まる 勢い付く 栄る 熟れる 優れる 輝く

 華/はな:
  盛り 繁栄 賑い 高み 絶頂

 頃/ころ:
  区切り 時期

 迎く/むく:
  迎え入れる 応対する 招く


*意訳

 何事も思いのまま自在の境地に達するのは
 じっくりと構え 遂に長生きが叶ったり つきひが
 千年のときを経るが如くして ようやく
 最も盛りの 円熟した 絶頂の
 時期を迎えることができるに違いありません


*十楽註

「急いては事を仕損じる」
「急がば回れ」
「待てば海路の日和あり」

 鳴かぬなら
     鳴くまで待とう
         ほととぎす

 ——そういった心境を、このうたから感じます。

 やはりそれは「亀も日月も千代に目の」という連語が発する『ことたま』に感化されるからかと。私の拙い想い〜勝手な感じかたに過ぎないのだろうとは思いますが。

 気長に地道に諦めずに取り組んでいれば、遠回りをするかも知れないけれども、必ずや、最も円熟した至高の境地に到達できるのですよ、との、慈しみ深き、お諭しをいただいたような心持ちになります。

 私などは、

「千里の道も一歩から」

 まだまだ遠いな己の道は、といったところ。

 でも、今年の冬至(2021年12月22日)を機に、慌てず騒がず、何よりポジティヴ=楽観的に、

「インマヌエル 『神、共に居ります』」
「主に任せよ汝が身を/主は歓び救けまさん」

 何も気を病むことなく、ただただ安寧のうちに、日々を送ることができますように🙏🙏🙏

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【参考資料】

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