安倍ショックということなのか、ニュースの見出しからは「新型コロナ」が消え、政局一色に染まっているようにさえ思える。

私からすると、昨晩の安倍総理の会見で最も注目すべきなのは、以下の箇所である。

『新型コロナウイルス感染症については、感染症法上、結核やＳＡＲＳ（重症急性呼吸器症候群）、ＭＥＲＳ（中東呼吸器症候群）といった２類感染症以上の扱いをしてまいりました。これまでの知見を踏まえ、今後は政令改正を含め、運用を見直します。軽症者や無症状者は宿泊施設や自宅での療養を徹底し、保健所や医療機関の負担軽減を図ってまいります』
（首相官邸サイトより）

要するに安倍総理は、新コロを指定感染症の二類以上の扱いにしている現実の施策を、政令改正をして見直すつもりだと言っている。
五類の季節性インフルエンザ相当に格下げするということだろう。
私は、一日も早くそれを実行してほしいと思っている。次の自民党総裁が誰になるかより、はるかに重要である。新コロパニックを鎮めることが、日本国民の明日にとって死活的重要課題であることは、安倍総理が辞任しようがしまいが変わらない。

ところが、旧態メディアはそんなテーマは数字に結びつかないと判断したのか、全く取り扱わない。新コロより政局のほうが儲かるネタなのだろう。

ただ、ひとつ気になるのは、上述の安倍総理の発言のある部分を、アエラ（AERA）では次のように書いている。

『新型コロナウイルス感染症については、感染症法上、結核やSARS、MARSといった入院感染症以上の扱いをしてまいりました』
（AERA.dot）

安倍総理が
「２類感染症以上の扱いをしてまいりました」と言っているところを、なぜか、
「入院感染症以上の扱い」と書き換えているのだ。

単なる誤植なのか？
それとも意図的に、指定感染症の二類という単語を消して、感染症法上の扱いを変えようとしている安倍総理の施策を、読み手の印象から遠ざけようとしているのか？

今後、政府が、新コロを指定感染症の二類から五類へ格下げするかどうかは注目に値する。
旧態メディアが、これをどう扱うのか扱わないのかも、同じく注目したい。
そこに、旧態メディアの意図が見え隠れするかも知れない。