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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編

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鶴山先生は、「図解コーチ合気道(1971(昭和46)年初版発行)」に継ぐ、2冊目の著作として「秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編」の出版を計画していました。 堀川先生の口述を… もっと読む
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記事一覧

秘法・合気術の歴史を語る(下)

砂金が出たとの報が伝わると翌7月には砂金掘りの経験者と凶漁に呻吟(しんぎん=苦しみうめく…

juzen
2年前
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秘法・合気術の歴史を語る(上)

「秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編」のファイルに、北見小天狗「秘法・合気術の歴史を…

juzen
2年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 21(最終回)

先師武田惣角遺言とも言える口伝によると、合気之術は五百石以上の上級武士のみが教伝を許され…

juzen
2年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 20

一般に知られている禅の修行や呼吸法の訓練によっても気穴を充実させたり気放させたりできるよ…

juzen
2年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 19

4 天人地の三法則 合気には、呼吸動作が必ず伴います。この呼吸動作とは、意識(精神操作)…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 18

合気の術は、武田惣角先生によれば、「斬らず斬られず、殴らず殴られず。」の技法で、気合(柔…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 17

合気柔術の修行は難しいと思われておりますが、古流武術ですから奥義までの道のりが遠いことは確かであります。しかしながら、適切な指導を受ければ老若男女誰でも習得できることも事実であります。ただ、初心の合気道のみを切り離して指導を受けると、これがどうして合気の技法になるのか疑問を持つかも知れません。 まず、基本技法である柔術によって気合をつける鍛錬をなし、身体各部への刺激、筋肉、関節の限界に挑戦するため、内勁錬成による内蔵鍛錬で基礎体力を積むのであります。その後、一定の勢法(リズム

秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 16

恩師武田惣角先生も“気”についての説明は「無形の理」と似たようなことを言われました。 「…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 15

3合気とは何か? 合気術は気合術とはその本質も目的も全く異なるものですが、その相関関係は…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 14

合気道は長い間、会津藩の秘技として絶対秘密化されていたため、誤った仮説、推定説を有力な情…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 13

武田惣角大先生が全国各地に普及された大東流合気柔術は、教伝を受ける方の体格の大小、性格、…

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3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 12

2合気道の概念 “合気”とは“気合”の一種であるのか? “気合と合気”とはどのような違いが…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 11

大東流は会津藩内の秘伝技のことで、秘密主義をとっていたことから、多くの憶測を呼びました。…

juzen
3年前
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秘伝・合気道 堀川幸道口述 鶴山晃瑞編 10

(承前)「やわら」は戦国時代の鎧組み討ち、小具足といった合戦武術が素肌武術とされたものですが、徳川時代に下級武士の武芸として発達しました。また、下級武士の予備軍を育成する目的で町民や百姓に寺子屋式の町道場で「やわら」を指導したこともあったようです。こうした背景から、サムライであっても「やわら」の熟達者は軽視される風潮があったのであります。 大東流合気柔術も「やわら」の部門に入りますが、こちらは会津藩の家老職以上の者に伝承される御殿術という独特なもので、合気之術に至っては500