習い事の送迎は 大変だけどしあわせな時間
わたしには、小学校2年生の息子がいる。息子は社交的で元気いっぱいの男の子。普段は、学校から帰宅すると、まずはゲームをちょこっとしてから、友達と夕方まで遊びに出かける。高いところに登ったり、走り回ったり、ゲームをしたり…そんな小学生らしい子どもだ。
息子は、習い事を複数掛け持ちしている。わたしが沢山習い事を経験してきたこともあって、息子にもやりたいと思ったことはできるだけやらせてあげたいと考えて育ててきた。
↓わたしの習い事の記事(With Blind Blogより)
息子が今習っているのは、幼稚園年中から始めたピアノ、スイミング(週に一回)、友人の塾講師から習っているオンライン授業(時々)、そして先週から始めた陸上だ。
どの習い事も楽しくて好きらしく、辞めたいものは一つもないらしい。金銭的には大変だが、楽しんでやっているのだから頑張って習わせ続けたいと思っている。
ピアノは発表会を3回経験。ぐんぐん上達して、最近は知らない曲でも楽譜を見てどんどん弾けるようになってきた。先日の授業参観では、自分ができるようになったことを一人ずつ発表したのだが、息子はピアノで「虹」を楽しそうに弾いていた。難しい曲も弾けるようになりたいし、大人になってもずっとピアノを弾いていたいと言っている。
スイミングは、ゆっくりめの進度でここまできたが、最近泳ぎが楽しくなってきて、上のクラスを目指したいんだ!と意気込んでいる。親の勝手な気持ちとしては、ほどほどで辞めてもいいんじゃない?と思っていたが、彼はやる気満々なようだ。どこまで続けるかな。
そして、陸上。
小さいときから走ることが大好きで、どこでも走り出すような子どもだった。「待ってーママ見えなくなる!」と追いかけながら、弱視のママにはハードルが高いわ…と心の中でタメ息をついていたものだ。
そんな彼が、学校から陸上スクールの案内チラシをもらってきて、「やりたい!ぜったいにやりたい!」と熱弁してきた。パパも長年陸上をしていて、フルマラソンにも何度も出ているので、これは遺伝なのだろうか…陸上に対する熱意がものすごい。
正直、隣の駅まで行かなくちゃいけないし、駅から10分は歩く。しかも練習時間は夜だ。車や自転車で送迎できないし、弱視難聴のわたしにとって、想像しただけで辛いものがある。おまけに陸上と言えば、コーチは男性ばかり。男性の低い声の聞き取りが悪いため、不安要素のひとつだった。
でも、わたしが大変だからという理由で、息子がやりたいことを諦めさせたくない。それは絶対にいやだ。
ピアノだって、歩いて30分かかる教室に毎週連れて行っている。大変だけどずっと送迎してきて、息子と歩く教室までの時間をしあわせだと感じるようになってきた。
腫れてる日も雨の日も、手をつないで歩いてきた。ときにはふたりで歌いながら、ときには会話を楽しみながら。ママに聞こえるように、ハッキリと元気な声で息子が話しかけてくれるピアノ教室までの道。しあわせな時間だ。
大変だろうなと思える陸上スクールへの道も…きっと頑張れる。息子は、あっという間に3年生になる。送迎を楽しめるのもあと数年かもしれない。だったら、たとえ大変だとしてもわたしは息子を送迎したい。
決心を固めて、陸上スクールに入会した。
そして、先週、初めての送迎の日。
あいにくの大雨だった。
「最悪じゃん…」
まず体験教室で一回しか行ったことのない場所。道がわかるかも不安だ。道が見えるか、場所がわかるか…それだけでも不安なのに、傘をさして、雨の中歩かないといけない。雨の時は、いつもよりも視界が暗くなる。無事に連れて行けるだろうか。
タクシーの予約を確認してみても、予約が上限に達していて満車だった。
歩いて行くしかない。わたしと息子は早めに家を出て、陸上スクールへと向かった。
隣の駅に着くと、息子が「あっ!タクシー!」と見つけてくれた。慣れない道だし、足元も悪いし、タイミングよくタクシーが見つかってほっとした。無事に陸上スクールに着いた。
心配していたコーチとの会話、最初はやっぱり聞き取りづらかった。でも、耳が聞こえづらいことをお伝えし、子どもたちから少し離れた場所でハッキリとお話してもらったら、コーチとちゃんと会話ができた。よかった!
80分の練習、わたしからしたらとっても長いのに、楽しくてたまらなかったそうだ。
陸上スクールからの帰り道は歩いて駅まで行った。行きの不安はどこへやら、嬉しそうな息子の笑顔を見ていたら、送迎に対する不安がスーっと消えて行った。来週からも大丈夫。
ピアノもスイミングも陸上も、息子が頑張りたいことは全力で応援する。
この日々を懐かしむ日がくるはずだ。その時に、後悔しないように、息子といっしょに歩んでいきたい。
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