10月ぐらいからマッチングアプリを再開してはや3ヶ月。

イケメンで仕事もできそうだが、かなり理想が高そうだった人、
めちゃくちゃ好意を向けてくれたけど好きになれなかった人、
悔しいことに相当沼ってしまった人、
すごく気は合って毎回盛り上がるけど、4回会っても恋愛の話にほとんどならなかった人、
4〜5個も年上なのに謎に3000円を要求された人、
もはや印象にも残らず、会ったことすら忘れていた人。

結局3ヶ月で会ったのは15人ぐらい。

ほとんどはみんないい人だったけど、なんやねんこいつっていうやつも数人いた。n=15の私の統計では、そういうのは総じて全員30代だった。

これはまあ超偏見だけど、清潔感もあってある程度の仕事についていて、普通なら恋人がいてもおかしく無さそうなのに、30超えてマッチングアプリで恋人探ししてる人（そして5つも歳下にいいねしてくる人）、地雷率高くない？

好きでもない人のために時間使って馬鹿らしい、いったんアプリ辞めようかな、でも1日でも若いうちに現実的に行動しとくべきだよな、を悶々と彷徨っていた、そんなときに1人からいいねがきてた。

「めっちゃタイプです！」みたいな、お前それ名前変えて全員に送ってるやろっていうテンプレフレーズ

…ではなくて、すごく考えて送ったんだろうなと思える長文のメッセージ付きのいいね。
めっちゃいい人そうだなというのが第一印象だった。

マッチしてからのメッセージも、同時に2〜3個の話題になっても、こんなん無視でいいのにと思う私の返信へも全てにひとつひとつ丁寧に返してくれる。
いやさすがに律儀すぎだろと思ったけど、そういうところからも彼の人柄が垣間見えた。

同い年で出身も近く、趣味も似ている。お互い意気投合し、マッチして1週間しないぐらいでカフェで会うことになった。

どうやら私とマッチしたのは登録してすぐのことで、私がアプリで実際に会う人1号だったらしく、「こういうのほんとに来るんだ」と驚き、めちゃめちゃに緊張してた姿がとても初々しかった。（私が慣れすぎ）

同い年だしタメで話そっかと向こうが提案しておきながら、結局ほぼずっと敬語で話してしまうド緊張ぶり。

初手のメッセージでいきなり「よろしく〜」ってタメで送ってくる男どもに、爪の垢煎じて飲ませたい。

直接会ってみても印象は変わらず、本当に優しくて聞き上手だった。
聞くと2年間付き合っていた彼女と年末に別れたばかりで、まだ別れて2週間とかそんなレベルらしい。
そして、イケメン（お決まりフレーズ）

「これは婚活市場にリリースされたばっかりの超優良物件だ！！！！」と私、大歓喜

マッチングアプリって私含め、リアルで出会いがなくて恋愛拗らせた人がわんさかいるけど、こういうずっと彼女がいたけどちょうど別れたばかり、みたいなSSRの超激レアが本当にいる。

あとこういう激レアは、自分から「5年付き合っていた彼女と別れたので始めてみました」なんてことはプロフィールに書かない。
あれ、「一途で誠実な俺👍」って感じして個人的に良いことなくない？って思います。結局結婚せずに別れてるってそういうことじゃん。（偏見）

彼とは2時間ほどお茶して解散したあと、あ、LINE聞き忘れた。と思い、別れてすぐにアプリで最大限「あなたのこと気になります」を匂わせたメッセージを送ったところ、それと同じタイミングで「よかったらまた会えると嬉しいです」と連絡が来ていた。

お互いに別れてすぐに連絡して、しかもそのタイミングが同時だなんて、これは運命だ〜〜〜！！！！と1人勝手に舞い上がった。脳内お花畑。

次に行こうとしたエリアは私のほうが彼より詳しいこともあり、行きたいと思ってたお店送るね、と3つくらい候補を送った。

しばらくして、俺も探してみた！といくつか候補も送ってくれた上で、私の提案したところが良さそうだと言ってくれた。

私だけかもしれないけど、こういうので「相手任せにせずにちゃんと探してくれる」人って友達でも本当に優しくて好きだなあと思う。

お店探すのってぶっちゃけ手間だし、相手が提案したものだと相手の希望も叶えられるから、ありがたくその提案に乗らせてもらう人も多いと思う。

けれど、お店を探し吟味するという手間に、予約するという手間に、相手も私と同じだけの熱量で会うことを楽しみにしてくれているのが伝わってくるから、そういう手間を省かずに向き合ってくれる人はとても大事にしたいなあと感じる。

2回目の約束はその週の金曜日の夜。
またもや（？）金曜を心待ちに、なんとか平日をやり過ごしてお決まりの速攻定時ダッシュを決めた。

金曜18時ぐらいの女子トイレってさ、お化粧直ししてる女子がみんな戦闘モード決め込んでる感じがして、戦友みたいでわりと好きなんだよね。

そして、「こんなんデートで連れてこられたら落ちるだろ」という雰囲気の店に自ら男を連れて行き、安くない金額を全額奢っていただくという頂き女子みたいなムーブをかましてしまったあと、これも私の希望をきいてもらってワインとスイーツがペアリングできるお店に二軒目で寄った。めっっっっちゃ美味しかった。

美味しかったねー！って言いながら駅に向かって、ホームで電車を待つ間、ふいにポンポンと肩を叩かれた。

それで彼の方向を向いたら、めちゃめちゃに照れた顔で、「好きです、付き合ってください」と言われた。

まさか2回目で、しかも駅のホームで言われると思ってなかった。びっくりして、あんまりちゃんと記憶がないのが恨めしいけど、あまりに心の準備がなさすぎて、ちょっといったん考えさせてほしいとお願いした。

「そうだよね、びっくりしたよね、急にごめんね」と言った後、
「2回会って楽しかったら言おうって決めてたから」
「流石に早すぎるかなと思ったけど、他の人に取られたくないなと思って」
「お酒の勢いとかじゃなくて、本当に心からの気持ちだからね」
と直球どストレートの言葉を雨のように降らせてきて、私さらに大パニック。

ああいう時にすぐに自動録音できる機能とかiPhoneに装備してくれないかな。
忘れてしまったのがもったいないぐらいに真っ直ぐな言葉だった。

可愛いね、好きだよ、とかそういう甘い言葉よりもこっちが照れくさくなるような言葉をまっすぐ伝える人で、なんかどう反応していいかわからなくなった。
（「ホームで言われると思わなかったじゃーん！笑」って照れ隠しのノリで返しちゃう私の悪癖…）

前の人と同じく、会って2回目、日曜に初めましてをしてその週末の金曜日に告白されるというデジャブだったから、本当に大丈夫かなと一瞬不安になったけど、結局悩まなくても答えはすでに決まっていて、2日後の日曜に直接会って、これからお願いします、と伝えた。

彼は「うわーー！！嬉しい！！！大事にする！！！」と尻尾をブンブン振った大型犬みたいに嬉しそうで、私まで嬉しくなった。
「告白した後ほんとに寝れなかったし、ご飯も味しなかったんだよ」と笑っていたけど、それをあっけらかんと素直に言えるのも素敵だと思った。

キレるとか怒るとかそんな顔が想像つかないぐらい、優しさの塊みたいで、ありがとう、嬉しい、それいいね、とポジティブな言葉をたくさん使うところ。

とても連絡がマメで、おはようおやすみはもちろん、私が不安にならないようにって、仕事のスケジュール共有しようとしてくれたり、「今日は飲み会あるから返事遅くなるね」とわざわざ連絡入れてくれるところ。

私のどんな話も否定することなく、うんうんと聞いてくれて、肯定や共感から入るところ。

大好きな親友や尊敬する人のことをとても大事そうに話すところ。

映画始まる前の予告の時間が好きとか、お好み焼きとご飯が一緒に出てくる家庭だったとか、そんな些細なところで共通点がたくさんあるところ。

他にもたくさんあるけど、何よりもこの人と一緒にいたら、きっと日々安心して幸せに暮らせそうだなと率直に思った。前の恋愛が「楽しくてワクワクする」ものだとしたら、今回の恋愛は「落ち着きと安心に満たされている」感じがする。

まだまだ付き合ったばかりだからこの先どうなるかなんて分からないけど、意見が食い違っても衝突してもこの人なら大丈夫な気がする、と第六感で感じる。

付き合った時の気持ちをいつでも思い返せるように、残しておこうと思う。