見出し画像

パニック障害発症から5年。ようやくお茶をする。

5年前に発症したパニック障害。
それは、突然の幕開け。

私の人生が一度止まってしまった。あらゆる行動に自由がきかなくなり、絶望と戦った日々。

5年。

度々友達からお茶に行く誘いを受け、その度にお断りをさせて頂いてきた5年。

外で飲食をすることは、私にとっては大きな試練であり、チャレンジであり、そして多大なる疲弊が伴う。頑張るというレベルを超えている事もあり、お断りし続けていた。

なのに。。

その日は突然やってきた。

息子の学校に用事があって出向いたある日。たまたま話をした1人の保護者の方と初対面なのに昔からの知り合いでしたか?ぐらいに話が盛り上がり、

「今からお茶しませんか?」
とお誘いを受け。

何が何だかわからないけれど、
「行きましょう」
と答える私。

10年以上付き合いのある友達とは行けなかったお茶に、初対面の人とお茶に行く事になる不思議。

小一時間、緊張はそりゃするけれども、全く持って楽しくお茶をしてきた自分に、驚きを隠せない。

止まっていた時計が少し動いた。

私の人生を壊したと思っていたパニック障害。苦しみながら、細い糸一本でなんとか繋いできたような心細く危うい毎日。私という存在。それでも、糸を何とか繋いで、繋ぐことをだけは諦めないで生きてきた日々。

5年前には、たかがお茶。
今となっては、されどお茶。

お茶することがこんなにも嬉しく喜びを感じる事になるとは。

私を壊したパニック障害。いや、違うもしれない。パニック障害で色々な事は一度白紙に戻り、今、新しい毎日を書き直ししているのかもしれない。

まだまだ、白紙になりきっていない部分を抱えながら、何ページかの白紙の部分に新たな毎日を書き足しながら。

そして、ようやく少し希望を抱きながら。

また私なりの日常を送っていく。
私なりの日常でいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?