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読書 #6 【伝わるちから】松浦弥太郎

聞き上手になる

聞き上手というのは、感動上手であるということだ。たとえば、話題が少し気恥しいことであっても、何かしら些細な点を見つけて感動してくれるから、さらにあれこれと話を続けてしまう。しかも、意見はあっても、基本的に全肯定の姿勢で聞いてくれるから安心なのだ。


対話のポイント

対話のポイントは、常に、今のこと、そして、未来のことの両方を話すように心掛けることだ。
まずは、今、自分が思っていること、悩んでいること、向き合っていること、抱えている問題を自ら話す。自分のことを相手に話せば、自然と相手も話してくれる。
対話の目的は、相手にとっての「わからない」をなくして、「安心」させること。


やめずに休憩を

「継続は力なり」というけれど、継続するのはコツがある。そのコツのひとつがリセットだ。リセットなくして、継続なしと言ってもいいだろう。
何かを頑張って続けていくと、必ずどこかで行き詰まる。行き詰まるのは自然なことだから気にすることはないが、それまで順調だったことが行き詰まることで、そうでなくなるからやめたくなってしまう。しかしその時こそリセットの出番なのです。
まずは一息つくこと。そして、それまで使い込んだ気持ちとか考え方、思い、習慣など、自分がこだわっていた色々を、もとにあった場所に戻すような感じで、これはここ、あれはここ、それはここというように片付けてみる。片付けをしながら、なんだこれ?というようなものでなくても良さそうなものはポイと捨ててしまえばいい。
やめるのではなく休憩。周りがどんなに自分を追い抜いていこうと気にせず休憩。あせらずあわてない。


先生を見つける

一見普通に見えても、どんな人でも、自分よりも優れている。おもしろい才能が必ずある。
自分以外の人は皆、自分に何かを教えてくれる先生である。
その人が、自分にとって何の先生かは、自分が見つけなくてなならない。


来年の自分へ

・急がない、求めない、怒らない ・早寝早起き ・約束を守る
当たり前のことが多くて、他人に見られると恥ずかしいことばかりである。
成長とは当たり前のことの精度を高めることであり、当たり前のことが出来た上での、新しい学びや、新しいチャレンジなのだろう。


大変、のバランス

大変なことがたくさん起きた。
珍しく風邪を引いた。パソコンのハードディスクが壊れた。乗っている最中に車が故障した。仕事で大きなミスをした。
こんなふうに書いてみると、大したことなさそうだが、その一つひとつと向き合いながらのことだから、楽観的で元気が取り柄の自分であっても、ため息がいくつも出た。
思い浮かんだのは、何事にもバランスがある、ということだ。そういえば、ここしばらく、こんなふうに大変なことは起きていなかった。どちらかというと良いことばかりが当たり前のように続いていた。良いことは度重なっても、それが当たり前だと思って、あれこれ考えないから、偏りに気が付かない。その偏りのバランスをとるために、今回大変なことが度重なったのだ。
そうでもしなければ、簡単に立ち直れないような、もっと大変なことがドスンと起きたかもしれない。小さな事なら度重なっても、一つひとつていねいに取り組めば、なんとかなる。そう思ったら、気持ちがとても楽になって笑顔が戻った。
ビスケットの包み紙に書いてあった、こんな言葉を思い出した。
「嫌なことやつらいことは貯めることができて、いつでも、しあわせなことを起こすために使えるのです」


自信の作り方

新しいことをする際、いつだってその前には、不安にかられ、悩み、自信を失ってしまう。自分にできることがあったとしても、それがどのくらい通用するかもわからない。これはみんな同じだと思う。
本を読むでもいい、人の話を聞くでもいい、新しいことに役立ちそな思いつくこと日課にしてみよう。悩みの感情は何もしない時にやってくる。だから、いつもその前に何かに没頭する。そうすれば不安も消え、いつしか自信が高まる。スタートラインに立つ前の準備がものを言うんだ。


ひとつひとつの話が短くまとめられていて、とても読みやすい本でした。
普段の生活での悩みとか、人間関係、未来に対する不安、色々と湧き出てくる感情に対しての対処法を教えてくれる内容でした。
「こんな考え方もあるんだ」で終わらずに、良いなーと感じた内容だけでも少しずつ実践していきたいと思いました。

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