音楽制作は、終活である。
苦労して作り上げた新曲を公開したが、あまり反響がない。
新曲を聴くような気分でもないのかもしれない。
演歌が受けないのはわかる。
でも日本人の作り手としてはこれほど感情移入できるフォーマットはない。
わびさびを入れやすいのですね。
受ける受けないで作っていたものではない。
自分のために作ったものだから。
よかよか。
多分これから先の音楽活動も、
死んでしまった時のために、身辺を整える、「終活」みたいなもので
自分のつくったものを整理整頓し整えて置いておく
というような活動になるのではないかなと思っている。
具体的には、作りかけのものをきっちり作り上げ、体系化する。
実は最近アコギをポロポロと弾いていて、ある曲で
「その曲いいね」
とたまたま聴いたかみさんに言われた曲がある。
その曲というのが、なんと20年前くらいに作った、フォークソング。
神田の「偏屈な」(アルフィーの坂崎幸之助さん談)アコースティックギターの店「カワセ楽器」で購入したフォークギターとQY70、MD4で作った。
飯田橋のぼろアパートに住み、一番人生に迷走していた時期につくった曲。
しかしそれゆえに、自分の一番コアな部分に迫る音楽な気がしていて。
作詞も練りに練って。まさにフォークな作り方をしていた。
これを次は、形にして完成させてみようかなと思っている。
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