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100kg男の1ヶ月完全食生活~またオレ何か痩せちゃいました?~


グラニュー糖×卵=フワフワ!


カラメル×クリームチーズ=濃厚!


糖質×脂質=体重!





What's "KANZENSHOKU" people!? 

というわけで、今回は完全食ダイエットにチャレンジしてみました。

ご存知の方もおられるかもしれませんが、『完全食』というのは↑の動画のような、一日に必要な栄養素をバランスよく配合した食品群です。

今までも『カロリーメイト』のように、手軽に栄養素を補給できる食品はあったんですが、これらは不足しがちな栄養を補う補助食品であって、『食事』に置き換えられるほどのものではないんですね。

(カロリーメイトの製造元である大塚製薬の公式サイトでも、カロリーメイトだけで栄養摂取することを推奨していません


(「完全食の元祖!Soylent(ソイレント)と日本の完全食の比較について調べてみた」より引用)

そこで開発されたのが元祖完全食とも言える『Soylent』、一部で名高い『ソイレントシステム』や映画『ソイレント・グリーン』のネーミングを受け継いだ、言うなれば『ディストピア飯』の一種ですね。

インスタントコーヒーやココアのように、粉末を水や牛乳に溶かして飲むだけでほとんどの栄養素が摂取できるとされているため、多忙なビジネスマンやITエンジニアに歓迎されました。

バランスのよい食事メニューをいちいち考えなくてよいので、時短という観点からも重宝されたのでしょう。

ただ『Soylent』は味にかなり難があり、販売初期の頃は『川底の泥』とまで言われたその舌触りが(もちろん悪い意味で)評判となりました。

改良を重ねて随分飲みやすくなったそうですが、味よりも効率重視な人をターゲットにしているため、とっつきにくいことに変わりはありません。

(COMP公式サイト「COMP Powder TB Plain [4,000kcal] v.6.0」より引用)

この『Soylent』をリスペクトしたと思われる、日本初の完全食が『COMP』です。

『Soylent』同様、飲み物に溶かして手軽に栄養が取れるのはもちろん、味に難があった『Soylent』より圧倒的に飲みやすく、一時ブームになりました。

(『COMPだけで生活』というテーマの記事もたくさんあります)

ただ、『COMP』もいくら味や香りの種類を増やしたところで、結局は『COMP』でしかなく、最も致命的だったのは噛む回数が減ること、つまり『顎の筋力が衰える』というデメリットをどうしても克服できなかったんですね。

普通の飲み物よりはどろっとしているので、意識的に噛みながら飲むようなことはできても、基本的には飲み物なので咀嚼回数はどうしても減ってしまうんですよ。

また、意図的に消化が遅くなる成分を配合しているので、普通の飲み物よりは満腹感が続きますが、やはり流動食に近いため腹持ちがいいとは言えません。

特に健康な胃腸を持つ人ほど空腹に耐える時間が長くなる傾向にあります。


殺伐とした完全食界に救世主が!

そこで登場したのがこちらの『BASE FOOD』シリーズ、その1つである『BASE BREAD』です。

『BASE BREAD』はそれまでの完全食が抱えていた『美味しくない・咀嚼力が落ちる・腹持ちが悪い』という欠点を克服すべく開発された、いわば『食事としての完全食』を目指した商品なんです。

今回私が注文したプレーン・リッチ・チョコ・メープル・カレーの5種類の他に、シナモン味や食パン型のレーズン味があります。

また『BASE BREAD』の他に『BASE PASTA』もあり、こちらは普段食べているパスタやそばと差し替えることで、麺類にありがちな栄養バランスの悪さを改善し、高タンパク・低糖質な食事を目指せるという代物です。

(『BASE PASTA』はソースや味付けは基本的に自前で用意するので、どちらかというと、白米→もち麦のような『主食の置き換え』に適しています)

また、記事冒頭の動画で紹介した日清食品の『完全メシ』もこの流れを組む完全食です。

実は日清食品は以前『All-in PASTA』という『BASE FOOD』の対抗馬とも言える完全食を販売していた時期があったのですが、既に販売中止になっています。

『BASE BREAD』シリーズの最も安いプレーン2つ(1食分)でも420円と、スーパーで販売されている食パンの値段を鑑みると、価格に限ればお買い得というほどではありません。

公式サイトでまとめて購入する場合はもう少し安いです)

しかし『All-in PASTA』は(ソースがセットになっているとはいえ)1食648円とかなり割高な商品だった上に、調理の手間も加わるため、お世辞にもコスパやタイパがいい商品とは言えませんでした。

そこで、『All-in PASTA』に改良を重ねて発売されたのが『完全メシ』シリーズというわけです。

他にも『もがな完全食カレー』や『KOREDE 完全プロカレー』などの完全食もありましたが、価格やオンライン注文の手軽さなどを含めて、普段の食事に置き換えられる完全食としては、『BASE FOOD』と『完全メシ』の2つが最終的な候補になると思います。


ネタバレ:5kg痩せる


見出しでほぼオチがついてしまっているのですが、ここからは実際に食べた食事メニューの紹介をしていきます。

今回用意した完全食は、

・BASEBREAD 5種類×12個 合計30食分 9636円

・完全メシ 6種類×5個 合計30食分 13327円

です。

『BASE BREAD』は1食で2個が基本なので、60個で30食分になります。

『完全メシ』は常温保存が出来るカレーメシ2種と汁なし担々麺のローテーションだけだと飽きそうなので、冷凍の麺類セット3種類と合わせて購入しました。

麺類セットは6種類から好きなものを選ぶ定期購入タイプなので、好き嫌いがなければもっとバリエーションを増やせます。

気になるお値段ですが、上記の内容であれば送料込でおよそ23000円、1食あたり約385円の計算になります。

筆者の朝食はカフェオレとバナナヨーグルトで済ませることが多いので、朝昼晩合わせて1日1000円弱と考えれば、コストパフォーマンスはまずまずといったところ。

(調査時期は異なりますが、エデンレッドジャパン調べ「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」および『ホットペッパーグルメ外食総研』によるアンケートによれば、ランチ代の平均は400円、普段の夕食代の平均は626円)

但し、先程の合計価格は初回購入割引や定期購入割引を駆使しており、完全食メニューを継続する場合、1食500円くらいは見ておいた方がいいかもしれません。

ちなみに『250にこまる食堂』の月替りメニューはおよそ半額の275円(税抜250円)です。JR『根岸』駅近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい(露骨な宣伝)。

補足として、こちらのサイトで算出した場合、筆者の『1日に必要な推定エネルギー量』は約3579kcal、基礎代謝量は約2368kcalになります。

(一般的な身長・体重の成人男性の場合はそれぞれ2300kcalと1500kcal)

ですので、これらの完全食『だけ』を食べて生活すると、3食分合わせてもおよそ1500kcalとなり、必要なエネルギー量には全く届きません。

摂取カロリーが低すぎると、糖質・脂質・タンパク質など日々肉体のメンテナンスに使われる栄養素まで、活動するためのエネルギーとして消費されてしまいます。

その結果、筋肉量が減ったり体が脂肪を溜め込みやすくなったり、とかくリバウンドしがちになるので、今回は上記の完全食と組み合わせるエネルギー補助食を取り入れています。

(そういう意味では、1食にかかった費用はもう少し高めです)

ダイエットあるあるですが、単純に空腹に耐えきれない時も多いので、何かしら間食用の食べ物は用意しておいた方がいいでしょう。

筆者が用意した補助食はところてんや豆腐、鶏むね肉や煮卵など概ね低カロリー、または高たんぱくな食品がメインですが、意外におすすめなのがナッツ類です。

ナッツ類は100gあたりの糖質が白米やパンに比べるとかなり低めで(カシューナッツなど比較的糖質が高いものもありますが)、噛む回数が多いため少量で満腹感を得やすいという利点があります。

もちろん全体的に高カロリーなので、食べ過ぎには注意しなければいけませんが、脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミンなどをある程度バランスよく摂取できます。

小分けになっている商品であれば、食べる量をコントロールしやすいのもポイント。

今回は採用しませんでしたが、殻付きのピスタチオなどは殻を向いている間に満腹中枢が刺激されて食欲が落ち着くので、食べ足りない時には特にオススメだそうです。

基本的に食事は、

・朝食→カフェオレとバナナヨーグルトor飲むヨーグルトとバナナ

・昼食→『BASE BREAD』2個+補助食+果物

・夕食→『完全メシ』+補助食+果物

・間食→ミックスナッツ

上記のパターンが多かったです。

なお、最初の1週間で107.8kg→105.4kgまで減りましたが、これは痩せたというより完全食や他のメニューに含まれる食物繊維の影響、婉曲的に言えば『雉撃ち』の回数が劇的に増えたからだと思われます。

普段から不規則かつ偏った食生活をしている人ほど整腸作用が強く働くと思われるので、可能であれば最初の1週間はなるべく人に気を使わなくていいような環境に身を置いておいた方がいいかもしれません。


で、味は?

それでは実際に食べた商品のレビュー・・・に入りたいところなのですが、ざっくり言えば、

・美味いか不味いかで言えば、どの商品もそこそこ美味しい

・一方どの商品も、通常の仕様で作られた食品と比べれば明確に差がある

・『BASE BREAD』のカレーパンは特に落差が大きく、心理的なダメージが大きい

というところでしょうか。

このあたりの詳細を書いているとめちゃくちゃ長くなってしまうので、次回の記事にてお楽しみいただければ幸いです。

次回『100kg超え男の1ヶ月完全食生活~完全食で痩せたら本気出す~』、見てください・・・フフフ。