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本と出会う場所について|読書探究回

たまには本紹介とは違う記事を、第2回。
本は読みたいと思っているけど、という人に対して、本の紹介ではなく探し方・出会い方の紹介をしたいと思います。
自分でも見つけたい!出会いたい!という人のヒントになれば幸いです。

というわけで、今回は私の出会い先についてご紹介します。

ついでに前回はこちら

どこで出会っているか

最近の出会い順に
①書店
②図書館
③電子書籍
④ネット媒体
⑤古書店
です。

行ったからといって買わなくてもいい。それがいい。
あ、これいいなと思った本はすかさずメモして図書館や電子書籍であれば読んでみる。
なければ購入を検討する。借りて面白ければ、それも購入を検討する…というかんじです。

それぞれの素敵なところ、足りないところ

①書店

言わずもがな出会いの場所といえばここ。ただ、書店にもいろいろなジャンル分けがあります。
大型書店、小型書店、ローカルな書店、大手チェーン店、話題の書店、カフェ併設の書店…それぞれに素敵なところ、足りないところがあり、書店といえばこう!とひとくくりには言えません。
語れば語りつくせませんが、ここでは簡単にご紹介します。

まず大型書店は、とりあえず目当ての本のジャンルが決まっていれば絶対に選択します。それから、話題書以外のジャンルを探しに行くときもココ。
なぜなら、取り扱い冊数が圧倒的に違うから、です。
2、3年前の新刊をすぐに手に取りたい、というときも必ず行きます。
足りないところといえば、やはり大きいがゆえに迷うという点。時間があればじっくり3時間ぐらいはブラブラできますが、時間が限られている場合は、ジャンルを絞って見に行きたいですね。

それに比べ小型書店は、一通りお店を見て回るにはちょうどいい大きさです。
ちょっと最近の話題書を知りたいな、という時には大手チェーンの小型書店がオススメ。流通もしっかり担保されており、話題の新刊ならだいたいおいてあることが多いです。身近に多いというのもメリット。
ただし、2・3年(下手すれば半年でも)過ぎると置いてないこともありますし、コアなジャンルはお店によりけり、置いていないことが多いです。

また、小型書店のうちローカルな書店については別。ネットニュースにもなるような話題書はもちろん置いていますが、それよりもローカルな書店ならではの特色のある選書が魅力的です。
それは書店それぞれですが、私の好きなところは雑誌に特化していたり、絵にこだわったマンガを積極的に入荷したり、児童書を専門的に収集し古い書籍であっても入荷していたり(流通会社ではなく出版社とツーカーであったりもする)と、それぞれの個性が光り、店内の装いにも工夫があります。
悪く言えばクセのある書店ですが、自分の好きな書店を見つけられたら最高ですね。本を買う時には必ずその書店で取り寄せて買うなど、できるだけ応援してください。(私は好きな書店がここ何年かで5店舗潰れて泣きました)

話題の書店やカフェ併設店などは、小型書店とも重なるところがありますが、こういうところは滞在時間を重視していることが多く、読むスペースがあるというのがいいところ。ローカルな書店と同様に個性が光る店舗もおおいので、気になったところにはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

②図書館

本を探す場所といえば図書館、といっても差し支えありません。
何から読んだらいいかわからないな、という人は小型の大手チェーン店もしくは図書館へ行きましょう。

なぜかといえば、大型書店同様出版年関係なく本が手に取れ、きちんとした司書がいる図書館なら長く読まれる本の見極めができているので、ためになる本に出会える確率が高く、安心して何でも手に取れるからです。
もちろん話題書も新旧問わず取り揃えられています。(ただし新刊は貸出されていることが多いので予約しましょう。)この新旧問わずというのがすごいんですよ。
また、多くの図書館では展示を行っていて、その時その時に応じて様々な特集を組んで本を紹介しています。本を選ぶ助けにもなります。

探しに行こうと思ったとき、一部のジャンルがないということはなく、基本どんなジャンルであってもなにがしかの本が手に取れるというところもメリット。これは同規模の書店ではやはり難しいところです。
そして本の相談に乗ってもらえるというのも、実はすごい!こと。こんな本が読みたい、気になっていることを調べたい、昔読んだ本を探したい…そんな疑問に答えてくれるってすごくないですか?
大型書店やローカル書店ではない書店ではなかなかできないことです。じゃんじゃん相談しましょう。
デメリットを言えば、貸出されていたらすぐには手に取れないこと、汚れの多い本もあるということです。真新しい本した無理、という人には難しいかもしれません。

でもやはり誰でも本が無料で読めるというのはなんて有難いんだろう!と思います。
自分では買えないような何千何万とする本でも、手に取り読むことができる。
読めないな、と諦めたってお財布は傷まないし、その本がなくなることがなければ、思い立って再チャレンジもできる。
こんなところって、実はないと思いませんか?

図書館を応援したいと思ってくださったあなた。とりあえず足しげく通ってください。できるならたくさん借りてください。それが図書館の財産を増やし、本が買える足がかりになります。
利用率が伸び悩めば、図書館のにつくお金(予算)は削減されていきます。そうすれば本が買えない…というわけ。本が増えてほしかったらいっぱい利用しましょう!

③電子書籍

主にkindleを使っているのでその紹介になります。

電子書籍のいいところは、やはりオススメが表示されるところ。
それは書籍に限らずですが、検索・閲覧・購入…いろいろな履歴からオススメを選んでくれるというのはやはり手に取りやすく、よく購買意欲がそそられます。
またレビュー機能もあり、他の人の評価で選ぶこともできるのは独特です。(後述しますが、良し悪しがあるでしょう)

ただ、電子書籍については色々改善点があるなと思っています。
1つ。検索機能について。
とにかく探しにくい!ジャンル分けが独特で、思ったジャンルで探せない。
2つ。関連本が探せない。
履歴からオススメは表示されますが、関連本を一覧でみることはかないません。
3つ。中身を見て選ぶことができない。
試し読みというのは、本選びには想像以上に大切な工程です。
手に取って感覚で読めそうか、フォントから読めそうか、ぱらぱら見て気になるところが探せたりもする。目次やその少し先まで見られる機能がありますが、それではやはり全容は想像できません。
レビューは見られますが、それはあくまで他人の評価で、参考にしかならない。一歩足りないと思います。

これはkindleに限りませんが、やはり日本は電子書籍化が少ないため、電子書籍というジャンルそのものに偏りがあります。
近年話題書や古典のベストセラーなどは積極的に電子書籍化されますが、やはり出版事情的にはまだ難しいのかもしれません。
電子書籍化では、雑誌やマンガがいち早いと言えます。これらは電子書籍でも申し分なく選ぶことができます。

また、電子書籍でしか出ていない本は良し悪しでいえば良しの割合の方が少ない。学術書ではない限り、中身に物足りなさを覚える書籍がどうしても多い。
気軽に手に取ってもらおうということなんだと思いますが、数をこなす人ではなければもったいないので、いましばらくは紙の書籍で選ぶことを推奨します。
マンガはアプリもありますし、そっちで試し読みでもしましょう。
雑誌は売られているものも読めないことに大差はないのでどっちでもOK。ただし、雑誌は電子版は一部公開されていない情報があるなど制限があるものも。こちらもまだまだ紙媒体一強なのかもしれません。

④ネット媒体

…と書きましたが、それは色々。
amazonや楽天のようなネットショップもあれば、ナタリーのようなネット記事もあれば、youtubeやInstagramなども、TwitterなどのSNS、もちろんnoteも含みます。

これらはやはり、多方面からオススメを知れるというのがいい。
どこにもいかずにいろんなオススメを知れるというのは、やはり使い勝手がいいものです。

残念な点といえば、検索は難しいということ。
自分の欲しいジャンルを探すというのは難しい。能動的に選びたいならば、書店や図書館へ行った方がコスパがいいと言えます。

⑤古書店

近年注目されている古書店。
古本屋さんではなく、古書店です。

これらはローカルな書店に近く、書店それぞれにおすすめのジャンルを取り揃えています。店内にも工夫が多く、見て回るだけでも楽しい。
そして古書店のメリットはやはり、古本ならば本が定価より安く手に入るという点。
しょうがないですが、取り揃えは古本として入荷される限りとなるので、書店と本との出会いの場と割り切り、いろんな古書店を巡る楽しみととらえてください。

近年は古書店でオンラインショップをされていたりもします。
お気に入りの古書店ができても遠い…という場合も、店主が取り揃えたラインナップを見ることができる。そういうのも楽しいですね。

目的に合った場所で、いろんな出会いがありますように!

本屋、といっても色んな特色があることを知っていただけたでしょうか?
本を生業としている場所は、近年の不況にも負けず、本当にいろんな工夫を凝らして頑張っています。
あなたのお気に入りができたら、ぜひ足しげく通って応援してください。

私のテリトリーは神保町・池袋・練馬区・板橋区・杉並区・大阪府近郊ぐらいですが、今度は面白い本屋、いちおしの図書館とかも、取り上げたいなあと思います。
おすすめの図書館・本屋・サイト等々、良ければコメントで教えてください。

それでは、また次回!

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