【書評】【Business Model Generation】+α

昔に買った本ですが、たまたま引っ張り出す機会があり、やっぱり良書だと思ったのでご紹介。

本書はスイスのAlexander Osterwalderという人が提唱した「ビジネスモデルキャンバス」というフレームワークの解説書的なものです。
それもただ単にフレームワークの説明をするだけに留まらず、有名企業のビジネスモデルを落とし込んだ例と解説、ビジネスを取り巻く環境の分析から、ビジネスモデルをどのように評価するかといったところまで、図表を使いながら幅広く解説しています。

起業や新規ビジネスを検討している人にとっては、まず最初に読んでおいて損はない内容かと思います。
「やりたい事」があっても、それらを取り巻く全体像を整理して初めて見える事ってけっこうありますからね。

敢えて欠点を挙げるとすれば、本のサイズが個性的過ぎて本棚に入れにくい事くらいでしょうか。
高さは18cmと割と普通なサイズなんですが、奥行きが26cmもあるんですよね。


あとは注意しなければならない点として、実際に日本国内でビジネスをやろうという段階になったら、許認可とか法規制を確認しておく必要があるということくらいでしょうか。
ルールは守らないといけないし、有名になったところでアウトを食らってしまうのは悲しいですからね。
この辺は日本国内の話なので、海外の書籍に求めるのはヤボというものですが、でも必要にはなるかなと思います。

許認可についてはJ-Net21(中小企業基盤整備機構が運営しているWebサイト)の業種別開業ガイドの中で登場するので分かりやすいかと思います。
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/guide/index.html

ビジネスモデル内の行為が実際に法に抵触するかについては、弁護士の先生方に確認をお願いするのが手っ取り早いとは思いますが
各行政機関に「これ法令に抵触しますかね」って質問は法令適用事前確認手続、「具体的に規制の適用になるんですかね、特別になんとかなりませんかね」といった相談は、新事業特例制度・グレーゾーン解消制度といった制度がありますので、それぞれご参考までに。

法令適用事前確認手続
https://www.e-gov.go.jp/laws-and-secure-life/noaction-letter.html

新事業特例制度・グレーゾーン解消制度
https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/index.html

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