三つの基軸通貨が、ブロック経済を積み上げていく

ダジャレであってはなりませぬが。コンクリートブロックを積み上げるがごとく、政治的な対立があるたびにその壁の高さは増していきます。*****

ドル・ユーロ・元。

欧州は互いに個性が強いのでユーロ経済圏は作りにくいのかもしれませんが、ドルの傘下に入るのはまっぴらごめんが本音。ロシアはCSTO(集団安全保障条約)圏内でルーブル流通量を増やす試みをするけれど、元が優勢となって元経済圏の中で大ユーラシア構想を練ります。

ドル高を推して世界経済の優位性を高めるか。2024年の大統領選挙時のドル・ユーロ・元の相対関係が与党及び現職大統領の勝利を呼び込むのかもしれません。「・・・USA!、USA!・・・」と国中から連呼が聞こえる気がします。

つまり、2024年以降、世界といえば「三つの世界」を意味するようになるでしょう。その世界に発展途上国はどのように取り込まれていくか。「ドル憎し」で取り合いになるユーロ圏と元圏。物量で埋め尽くし「腹いっぱいの幸せ」で釣り上げるドル圏。

ブロックを越えて貿易が成立するのは、ドルとユーロ、ユーロと元、元とドル。あれ? なぁんだ、結局、今の世界と変わらないではないか・・・と、思うけれど、やっぱり、違う。

自身の経済圏が不利な時は、有利な経済圏に対して関税を引き上げます。自身の経済圏に実力がつけば、その時点で関税を元に戻し自身の経済圏が活性化するようにします。ん?これも今と同じだな・・・と、思うけれど、やっぱり、違う。

何が違うかといえば、政治・外交が違ってくるのでしょう。経済圏代表があつまって、自身の経済圏が有利になるようにルールを取り決めます。G7などはなくなり、それまであった様々な貿易協定はなくなり、経済圏代表三者会談ですべてが調整されます。国連も事実上の活動停止となります。

2025年以降、世界は三つの代表で安全保障を構築し回していく。安保とブロック経済が同一・同質化する。

*****

ここまでが、私の妄想。新年早々疲れが出てしまいました。

世界大戦になるのでしょうか。どうしても、なってほしくない。もし、世界大戦前夜で世界の各界リーダーがひそかに集まって、戦争を止める談義をしたとするなら、世界を三分割するところに落ち着く・・・と妄想したのです。

不安定を安定化させる。かなり強引ではあるけれど、それをやらないと消滅してしまう。なんだか面妖な初夢のような白昼夢を見た次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?