リーダーの条件はアップデートされた
現代において、経済循環のための最大の発明は、会社という組織だ。
フリーランスなど、働く人で会社組織に属さない人は一定数いるが、取引先は多くの場合、会社組織である。経済活動をする上で、完全に消費者とのみ接して生きていくということは、可能かもしれないが極端な少数派だ。
老害という言葉がある。
今や当たり前になった会社という仕組みをどう捉えるか、価値観は様々だ。長く組織で働いていると、老害となる恐れがある。
仕事だからやらなくちゃいけない。どんな仕事も我慢してこなさなければいけない。など、根性論で仕事をして来たのが今のミレニアル世代と言われる30代以上の世代だ。
一方、Z世代と呼ばれる20代の働き手はそのような価値観を持ち合わせていない。どれだけ世界にとって意義があり、どれだけ自分にとって価値のある行いであるのかを仕事に求めている。
私も30代後半となって、多くのZ世代に接するようになった。当たり前のような努力をしない彼らに対して、説教おじさんになっていないだろうか。価値観の押し付けはよくない。老害と呼ばれる所以だ。
経営戦略として、新人を雇うということは、30代以上とは異なる価値観によって働いてもらうということだ。これまでも部分的に価値観が世代間で異なっていたが、今その価値観の差異は仕事の意義という根底部分に対して発生している。
多様な価値観を受けいれ、彼らの欲求を満たすための戦略を立てなければならない。組織を活かすなら、人が活きることだ。自己実現を仕事の中に見出せなければ、簡単に、何度でも転職する時代となっている。
老人は、昔話をするものだ。会社組織に属しているならば、リーダーの視点が過去を向いていないか気にしてみよう。未来はとっくに訪れている。
仕事で老害の言いなりになっていると、幸せに働くことは難しい。価値観の多様性について理解があって、かつ行動に移せる。会社組織に身を置くリーダーの条件は大きくアップデートしていかなければならない。
この動画を見て、そんなことを考えている。
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