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『太宰治賞2023』に作品が掲載されています

第39回太宰治賞の最終候補に残ったので、『太宰治賞2023』に作品が掲載されています。

よろしくお願いします。


北野解『コスメティック・エディション』
【あらすじ】
コンタクトレンズ型カメラを用いたライフログサービス「kaiva」。請負のエディターとして働く希々は、同棲中の青山歌舞斗に不満を募らせつつも、その現状を変えようとはせず追われるような日々を送っている。
着用者の視界がそのまま転写されるライフログの映像素材。人の脳は視覚情報を無意識に選別している、という上司の話に、ある劇団の手伝いをしていた時期をふり返る。希々にとってはたいせつだったあの日々、そのおわり。彼女のなかでその過去は未だに幅を取っている。意識的にえらんだこと、えらばなかったこと、と同様に、無意識にえらばなかったことがある。二十七歳、独身、フリーター。そんな言葉で縁取られる現在もまた、意識/無意識の選択の結果だ。混沌とした世の中では、生きている自分もまた混沌としてしまう。
自身の今とこれまでに目を向けはじめる希々。そしてそのまなざしは、今もっとも身近にいる人物・歌舞斗との関係性にまでおよんでゆく。

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また、数年前にべつの新人賞の最終候補になったものも、noteにて有料公開しています。あわせてよろしくお願いします。

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