マガジンのカバー画像

完結済み小説まとめ(含関連コラム)

29
これまでに連載していた小説をまとめています。 『テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女』 『Frozen Edge 真夏の氷河期』 『真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

歴史にエンタメの可能性が眠っている?

 最近集中的にアップしました『真・幼帝再臨抄』に絡んで歴史コラムを書いてきました。  中…

2

コラム:「廃帝」たちの生きた中国史を少しだけご紹介

魏晋南北朝時代 劉宋(1)  歴史上多くの「廃帝」が擁立された時代が『五胡(ごこ)十六国…

コラム:中国史の病巣はすべて漢王朝にあった

(1)外戚編  さて前回は中国史に特有の『禅譲(ぜんじょう)』という国が変わる際に取られた…

1

コラム:歴史に葬り去られた中国の皇帝たち

はじめに  はじめましての方ははじめまして。  すでにいくつかの作品でご縁のある方は、こち…

5

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅲ

Ⅲ 共存と共有 「同僚の凡河内(おおこうち)さん、どんどんキレイになっていくよなあ。男が…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅱ-3~5

Ⅱ-3 名もなき女  長い人類史において女は外縁へと追いやられていたが、王の妻、肉親、血縁…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅱ-1~2

Ⅱ-1 天照の黄昏  『アマテラス社』――ぼくが千五百年ものあとの時代に転生してよく耳にするようになった、当時は『倭(わ)』と呼びならわしていた島国の神から採られた名。  この中華でいったいどうしてそのような会社が――  そして、なぜ結(ゆう)のような日本人がこのテーマパーク上で行われているデスゲーム(と、いうらしい)に深く関わっているのだろうか。そもそもぼくには大いに疑問だった。 「『アマテラス社』は仮想現実によって世界じゅうを覆い尽くそうとした学術組織と密接に結びつい

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅰ-2~5

Ⅰ-2 歴史と邂逅  かつては長安などと呼ばれ繁栄を極めた都市・西安(シーアン)。  その…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅰ-1

 願後身世世、勿復生天王家 Ⅰ-1 望まぬ転生  目に飛び込んできた天井は見慣れたもののよ…

1

Frozen Edge 真夏の氷河期 エピローグ【完】

Ⅴ あなたといきてゆく 令和2年の夏。日本じゅうが大寒波で荒れた。  それは『クリサンセ…

2

Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 6

6 希望と恐れのあいだ 「……」 「ああ、いたの。存在感がなさすぎて気が付かなかったわ。ご…

1

Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 3~5

3 統治者 ディストリビューター「お互い……とは言いますけれど、人数的にはフェアじゃない…

2

Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 1~2

1 透明な私、けれど孤独じゃない  令和2年。東京五輪は延期された。  理由は、季節外れ…

1

Frozen Edge 真夏の氷河期 第3章 3~4

3 ひとであること「『クリサンセマム』なんて御大層な組織を作り上げて、あんたは何を成すつもりなんだい? テュランノス」 「私には目的などないさ。ただ力なき者のための力そのものになるのだ」 「力そのもの──だと?」 「そうだ。力を欲している者たちが『世界苦』からの解放を望むならば、われわれはそれに応えるのみ。そのための手段はそれぞれに委ねている」  その時高円寺呂世(ロゼ)が『テュランノス』と呼んだ女性。  それが『クリサンセマム』を結成した人物。本名は誰も知らないという。