二本松関連俳句、他

先日、「風流のはじめ館」で「ぜひまた遊びにいらして下さい❤」とのお誘いを受けました。
そこで、「二本松藩関連の小説を書いています」ということをアピールしてきたこともあり、二本松にまつわる「俳句・短歌」などに絞ってピックアップしてみました。



冬桜鈍色にびいろ垣に光添え

安達野の数多あまたの種子よひこばえよ
(カクヨム版「直違の紋~」コピー)

二本松益荒男ますらをの見ゆ夏霞

かわせみや銀の腹を捕えをる仇取りたる武士もののふの道
(武谷家伝承より)

安達野に夏草の露と散りぬれど益荒男はなほ道貫きて

雲海に浮かぶ箕輪みのわや今もなほ

戦場いくさばつまを映すや秋の水
(笠間家伝承より)

益荒男の御霊みたま抱けり銀杏いちょう黄葉もみじ
(2023年秋 大隣寺墓参の情景より)

その渡る心ばせ人律の風

安達太良あだたら仮寝かりね覚ますや添水そうずの音

古倉こくらより蒸気芳し新走あらばし
(松山市俳句ポスト365 並選)

〈長歌〉
恋慕歌~妙から市之進への手紙

遠き日に池のはたにて手を引かれ兄人せうとの如く思ひしが
江戸へ発ちたる広き背を送らむとせば沈みけり
思い及ぶは我が心
君欲するや我が華を
咲かしてみせむにはのなでしこ

とこしへの比翼連理を誓へども 
諸行無常の砲の
安達野揺らし焼け果てたり
君が形見の雛鳥は秋水しゅうすいに身を震はせて
もののふなりとなほ君のごと

※「白露」より


こうして振り返ると、そこそこ作っていますね。
そして、テンプレじみている気もしますが、よく使っているキーワードが

安達野
益荒男

ですが、何となくこれを使うと「二本松」の詩らしくなるなあ~という感じです(笑)。

#俳句
#短歌
#二本松


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