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SR-Policyって何?

MPLSのパス(どのルータを通るか)はIGPの最短パス(ルータ間のコスト合計が一番小さいもの)で決まっていました。

これが基本ルールですが、様々な要件や、要望により、IGPの最短パスでないパスを通したい場合があります。

この時、MPLS-TEを利用して、TE専用のコストをルータ間に付与してパスを変えたり、Explisit Routeで、明示的に経由するルータを確定したりして利用していました。

Segment Routingでも、MPLSと同じでIGPの最短パスで経由するルータを決めています。これを変更したい場合は、SR-Policyを利用してパス、つまりは経由するルータを操作します。

1.SR-Policy

SR-Policyは、MPLS-TEとイメージは同じです。
SRではIGPの最短パスで経由るルータを決めますが、SR-Policyを利用すれば、TEコストで計算した最短パスを動的に計算できますし、Explisit Routeのような、明示的に経由するルータを決めたりもできます。

以前説明した通り、Segment RoutingはMPLSの後継です。MPLSでは、VPN毎に経路を決める事が困難で課題となっていました。

これを克服するために、SR-Policyが作られました。

2.SR-Policyの要素(ColorとEndpoint)で結ばれる細やかな経路制御とは?

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