見出し画像

産まれた瞬間捨てられた僕。

Part2【児童買春】

前話で【性的虐待】と表記したが【児童買春】と言い換えたほうが正しいのかもしれない。

※この先は少し生々しい表現も出てくる為、気分を害される方がいらっしゃるかもしれません。
表現力、語彙力が乏しく直接的な表現となってしまうことお許しください。

僕は小学校入学から1年間、スイミングスクールに通っていた。

なぜ通うことになったのかは覚えていないが、スクールに通うことで水に慣れ、成年期には瀬戸内海で素潜りができるほど泳ぎが得意になった為通わせてくれたことに感謝している。

場所は環八通り沿いだ。

営業をしているかはわからないがつい半年前に車で前を通った時は変わらず建物はそこに建っていた。

当時住んでいたのはJRの社宅で、家からスイミングスクールまでは自転車で20分ほどだった。

スクールと自宅の間には駄菓子屋があり、100円のガシャポンや10円のカードダスが少年達の心を輝かせた。

スクールの帰り道、駄菓子屋を通りすぎるのは18時頃。

当時流行していた「SDガンダム」や「ドラゴンボール」のカードダスでキラカードを引いた子がみんなに自慢しているのを見て羨ましく感じたことを覚えている。

僕はまだお小遣い制ではなく『必要な時に必要な額を』申告する制度だった。 

だがこの制度が見事に破綻しており
例えば
「ナイトガンダムのカードダスをやりたいから10円ちょうだい」と伝えても

『そんなもの集めても仕方がない』
『お小遣いを貯めて他にもっと良いものに使ったら?』
と返り討ちに合うのである。

お小遣い制であればお小遣いの範囲で自由に買い物ができる。

仮に購入後に『なんでこんなくだらないもの買ったの!?』と親に文句を言わたとしても欲しい物は既に手元にある為問題ない。

だが申告制は「なぜ欲しいと思ったか」「なぜ今なのか」「手に入れたことによりどんなメリットがあるのか」をディベートし許可を得る必要がある。

「他の子もみんな持ってるからだよ!!」というこれ以上にない購入の動機があるというのに悲しいことに親には通用しない。

わたしの知人の会社では、他社との交流会に会社経費で参加する場合
・誰と会うのか
・いつどこで会うのか
・これまでの関係性や交流の頻度
・今回参加することによってどのような効果が見込めるか
・翌日にはレポートとして報告すること

など規制が厳しく、レポートを提出するくらいなら参加をしない、もしくは自腹で参加することがほとんどだそうだ。

大人ですらこうなのに子供となれば尚の事。こんな面倒な手続きをするくらいなら「カード買って!!カード買って!!」とカードダスの前で泣き叫ぶのが最も効率の良い手段だ。

だがスクールへは一人で行き帰りをしていた為、そこに親はいない。親がいないのにいきなり泣き叫ぶわけにはいかない。
ただのやばいヤツである。

指を咥えながら駄菓子屋を通り過ぎスクールに通うこと2ヶ月程。

更衣室で帰りの支度をしている僕に誰かが声をかけた。

声をかけたのは5年生か6年生くらいの男の子だった。

手に持っていたお菓子を
『こっ…これあげる…。』と言って渡してきた。

受け取りそうになった瞬間  

【知らない人に何かをもらっても断りなさい】

という母の教えが頭をよぎった。

同時に、教えを破ったことが母にバレたらと恐ろしくもなった。

だが目の前にあるのは10円で買える小さなチョコレートの駄菓子だ。

家に着く前に食べてしまえばよい。

そう思い駄菓子を受け取った。

彼は次の日も僕に駄菓子をくれた。

今まで彼の存在に気付かなかったがどうやらずっと僕と同じ曜日、同じ時間帯に通っていたらしい。

しばらくして、いつもと同じように駄菓子をもらう。

上着を着ようとすると

『ちょっとこっちに来て。』

と半ば強引に手を引かれた。

更衣室の中には男子専用のトイレがある。スクール生だけが使用できるトイレだ。
僕はそこに連れていかれた。

床は水色のタイルで塩素のほのかなにおいが漂っている。

個室は3つ、トイレの広さは6帖ほどだっただろうか。

今もなおおなじみの茶色いゴム製の所謂「便所サンダル」と子供用の小さなミッフィーサンダルが乱雑に置いてあったことを鮮明に覚えている。

個室の中で彼は僕にこう言った。

『ぼくのお菓子…食べる…?』

彼は少し緊張したような震えたか細い声でズボンを下しながら僕に伝えた。

今であれば
「何わけのわからんこと言うとんねん。」とペシッと頭を叩くレベルの話なのだが、状況が理解できなかった僕は黙るしかなかった。

彼は僕に正座をさせ、目の前にその小さく色白でヘナヘナの貧相なモノを見せてきた。

愛撫するように言われたが、まだ状況がわからない。

僕、そして彼の行為が良いことなのか悪いことなのかの判断もできなかった。

わからないからこそ、ただ彼の指示通りにするしかなかった。

その後もスクールに通うたびに何度か同じ行為を繰り返すことになった。

行為中は少し苦しく、なんとなく嫌な気持ちはあったが、とてつもない嫌悪感に襲われるというわけでもない。

行為が終われば彼から50円や100円を貰えるようになったからということもあるかもしれない。

割と早い時期にビジネスのいろはを理解していたのかもしれない。

いじめや喧嘩に巻き込まれているわけでもないから両親に伝えることはしなかったが、気付けば彼と会うことはなくなり、僕もスイミングスクールを辞めた。

辞めた理由は小学3年のタイミングで同区の別の小学校に通うことになったからだ。

もしかしたら僕の記憶にないだけで【出所不明な金】を【資金洗浄でカードダスに変える】という行為が両親にバレて彼に繋がったのかもしれない。

一連の行為は僕にトラウマを植え付けることはなかったが、何かを目覚めさすキッカケになったのかもしれない。

Part3へ







 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?