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過敏っ子、ライブにいってみた。

人生で初めて、ライブに参戦することが叶った。

≠ME

の全ツに一般二次に当選して、すごく嬉しくて。

大切なお年玉をチケットと交換して。

正直、ものすごく不安だった。

何時間あるんだろうとか、お手洗いに行きたくなったらどうしようとか、途中で気持ち悪くなったり、頭痛くなっちゃったらどうしようとか。

予想のつかないこと、どうなるのかが明確でないと私はいつも不安でたまらなくなってしまう人だから。

初めての場所に一人で行って、当日は大好きなメンバーの子のペンラカラーのワンピースを初めておろして。

初めてグッズ列に並んで。

初めてグッズを手に入れて。

グッズなんかは今の時代、ネットでいくらでも手に入れられるけれど、自分が実際に行った現場の時だけ買う、というマイルールを決めていたから。

彼女達のオーディションの募集の時から見ていたから、ものすごく夢のようだった。

影ナレで声を聞いた瞬間から涙が止まらなかった。

小五の時に、聴覚過敏と診断されて、

ライブとか大きい音がするところには行っちゃだめだよ。と言われて

行ったら一生耳が聞こえなくなるかもしれない。とも言われて

私は一生ライブに行けないんだなあ。とすっごく辛くて。

私はアイドルが大好きだから、当たり前にライブに行きたくなるのに

行けない人だったから。

無理なことだったから。

だからすごく幸せだった。

いつも聞いている曲、全部が大好きな曲で大好きなみんなの生の声を、自分の耳でストレートに聞けること。

でもやっぱり、100では楽しめなかった。

途中ですごく気持ち悪くなっちゃって。

やっぱり、身体は正直だよね。

それからはノイズキャンセリングをつけて。

だけど最後まで楽しかった。

まあ、次の日は無事、耳が終わっていましたが。

大好きな子に手を振ってもらえました。

私の周りにその子担当がいなかったので多分私に振ってくれました。

私の大好きな子は真ん中にいる子ではなくって、カメラに映る時間もそこまで多くはない。

だけど入った時から健気に不器用にアイドルを頑張っていて、自分のファンを見つけた時に桜のように可愛らしい笑顔を見せてくれる、そんな素敵な子です。

どんなに端にいても、手を抜かずに精一杯アイドルでいて、毎秒毎秒可愛い彼女のことが私は大好きです。

そんな彼女がカップリング曲で初センターを務めて。

真ん中もよく似合うなあと、贔屓目にも客観的にも思いました。

彼女をずーっと目で追っていて、いろんなことに気付かされて

涙が止まりませんでした。

アイドルの彼女と私は同じ世界にはいるけれどそれ以上の何者でもない

私はアイドルでいる彼女しかわからない。

かといってアイドルではない時の彼女のことを知るつもりもない。

だけれど、アイドルの彼女のことを私は大好きでいる。

必ず、この大好きにも期限があって終わりが来てしまうけれど、

それまでは、私のスパークル。大好きでいさせてね。




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