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【I-016】秋田県能代市の活性化アイデアを勝手に考える

家内の実家が秋田県能代市なので、毎年夏休みに帰省しています。結婚してから毎年なので、かれこれ20年になります。毎年帰省する度に気分が暗くなります。去年は営業していたお店が、今年は閉店している…。或いは、昨年シャッターが閉まったままの店舗が、そのままの状態で残っていたりします。現在の日本各地で起こっている地方衰退の現状を目の当たりにし、日本はとてもバランスの悪い国であると感じます。
今年の夏も街を歩きながら、色々と考えました。
仮に自分が能代を活性化するには、PRするには、まず何をするか?何をコンテンツに据えるか? 

まず‘外貨’を稼ぐには?

ここでの「外貨」とは、観光客にお金を落としてもらうことを言います。こんなことは釈迦に説法であることは承知していますが、帰省してもそれが伝わって来ません。
「これにお金を使って!!」というものが何一つ感じられないのです。能代駅にも色々な観光パンフレットが置いてあります。しかし、どれも正直ピンと来ません。

実家は市役所に近いので、中心街である柳町商店街やイオン能代店も近いです。実家は年寄り世帯なので、自家用車はありませんが、買い物や病院へは徒歩で問題ないので、義母の生活には何の支障もありません。しかし、帰省
した我々にとっては移動する手段がなく、コミュニティバスの‘はまなす号’か徒歩、或いはタクシーになります。レンタカーという選択肢もありますが、レンタカーを借りるには、タクシーで行かなければならず、何だかよくわかりません。借りたところで、数キロ先のバイパス沿いのショッピングセンターに行くくらいなので、半日や1日借りるのはコスパが悪いです。因みに、このショッピングセンターは、はまなす号の経路からも外れているので、これまた不便です。他のバスも本数が無さ過ぎます。タクシーで行くと片道2,000円もかかるので、何ともバカバカしい気分になります。まぁ、これも「外貨」ではありますが…。

こんな状況で、移動手段が制限されるので、帰省中の過ごし方は、近所の散歩がメインとなります。散歩の途中で私がお金を使うのは、お菓子やパンです。お菓子は地元の和菓子や洋菓子の専門店で、パンは個人経営のパン屋に立ち寄り購入します。こういった商店を巡ると、引き続き商売されていることに感激します。シャッターが閉まったままの店舗が増える中、継続出来ている、こういった店舗には益々頑張ってもらいたいと素直に感じます。またこういった店舗が地元の原動力なのです。旅先での美味しいモノは、外貨獲得の重要コンテンツなので、能代の和菓子店、洋菓子店、パン屋は、その役目を果たせるはずです。
(地方経済の発展は地元企業の発展なくしてはあり得ません。)

【能代活性化アイデア1】
能代銘菓をリゾートしらかみの停車時間に販売する

リゾートしらかみとの連動

五能線を走るJR東日本の観光列車リゾートしらかみ。
青池、橅(ぶな)、くまげら、と3タイプの車両がある人気の列車です。この列車は、一日に上下あわせて6本運転され、全て能代駅に停車します。
中でも下り列車の1号と3号は、能代駅に10分程停車します。
現在は、この時間にホームに設置してあるバスケットゴールでシュートを楽しむことが出来ます。JRのパンフレットにもそのように案内されています。これは‘バスケの街’PRという目的にも沿っていますが、これって本当に面白いのでしょうか?そして、列車に乗っている観光客から外貨を獲得出来ているのでしょうか?この「10分間の停車時間」こそ、外貨獲得のチャンスではないかと思います。

10分間の買い物

能代の和菓子店、洋菓子店、パン屋が外貨獲得に重要なことは前述しました。しらかみ停車時に能代駅のホームに、これら店舗の商品を一堂に介し販売することは、乗客にとっても楽しい買い物になるはずです。
能代駅のニューデイズに集積コーナーがあっても面白いと思います。ここで各店舗の銘菓が揃っていれば、はまなす号で駅まで買いに来る地元の方も出てくるかも知れません。地元にとっても便利になるかも知れません。

商流

JRの駅での販売なので、販売者は「ニューデイズ」となるのが自然です。各店舗は、ニューデイズに納品するカタチであれば商売として成立します。納品掛率や細かな条件は、実施することを前提に前向きに協議して頂きたいと思います。各店舗で売上、利益が上がれば、法人税に反映されるので、市の活性化に直結します。また一部店舗を贔屓するようになっても面倒でしょうから、この辺の調整も必要です。ここは市役所や商工会議所の腕の見せ所でしょう。

駅ホームでの販売はもちろん、そのタイミングで車内のワゴン販売用にも積み込めば、買いそびれた客や、もう一個食べたい、という客のニーズも拾うことが出来ます。

販売商品イメージ

何はなくとも、セキトの志んこでしょう。
http://www.sekito.net/
セキトの‘志んこ’を初めて食べた時の感動は今でも覚えております。東京の有楽町で‘だまこ餅’が買えることを知った時も非常に嬉しかったです。また、毎年の帰省の際も、セキトの店舗は常に活気があり、客も入っているので、セキトを能代の「エース」として推すことは戦略としても重要と考えます。民間企業では、常に事業運営においては選択と集中が意識されます。能代をPRする上では、元気ある地元企業のセキトを推すことは自然かと思います。セキトの商品の中では、もちろん‘志んこ’でしょう。
能代でしか食べることが出来ないので、そこもPR要素として大切です。ここ数年は‘志んこパフェ’を帰省の楽しみにしています。これを駅ホームで販売出来れば良いですが、設備等の問題で現実的ではないように思います。

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↑↑ これがセキトの「志んこパフェ」。濃厚なソフトクリームの下に名物の「志んこ」が隠れている超絶品スイーツ!!

さて、この‘志んこ’に話しを戻します。志んこをホームで販売する場合は、プリンのカップに入れ、スプーンを添えて300円くらいで販売出来れば良いと思います。列車内ですぐに食べることが出来ます。とにかく「東京では食べることが出来ない」ことを声高にPRすれば、ほとんどの女性客は買うはずです。‘志んこ’は、そのくらいのパワーを持っています!

他にも美味しいお菓子はたくさんあります!

たきやの‘大福もなか’
エーワンベーカリーの‘アンドーナツ’
松雲堂‘風の松原’  等々

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【能代活性化アイデア2】
能代市役所の保有車をカーシェリングに置き換える

能代も他の地方都市同様にクルマ社会です。
そこで生活しているのであれば、自家用車は当たり前です。
バスもありますが、バスは観光客には全く優しくありません。
土地勘のない観光客にとっては、路線バスほどわかりにくい乗り物はありません。おまけに本数も少ないので、観光の足には使えません。レンタカーを借りるほどでもないし、タクシーだとコスパが良くない、それを解決するのは、おそらくカーシェリングです。

能代市役所の保有する自動車の一部(もしくは全部)をカーシェリングに置き換えるのです。運用は、カーシェリング会社に依頼することになります。
職員も使う際には、WEBサイトで予約をします。使用した分をカーシェリング会社に支払います。これは観光客や地元住民でもWEBサイトで予約すれば使用可能となります。利用者は、事前にカーシェリング会社への登録等が必要ですが、私のように帰省した際の交通手段としては最高です。これは個人的に是非利用したいサービスです。市としても車の維持管理費の削減になり、地元住民や観光客へのサービス提供になります。カーシェリング会社から車の管理(給油等)のための雇用創出(パートタイム)もあると思います。

今回は以上の2案です。

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