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6367ダイキン工業

今日は明後日の2/6に決算発表を控えるダイキン工業について触れたいと思います。
※買い推奨や決算跨ぎ推奨ではありませんので御了承ください。

ダイキンと言えば、エアコンが真っ先に浮かびますが、今回僕が取り上げるのは家庭用電気機器としてではなく、データーセンター向けの空調ビジネスです。

ダイキン工業に注目したきっかけは先日、超絶決算を発表した米国市場に上場するスーパーマイクロコンピューター$SMCIの決算がきっかけでした。

SMCIは、データセンター向けの高性能AIサーバーを製造する独立系メーカーです。同社は第2四半期の業績で、総収益のほとんどを占めるサーバー&ストレージ事業の驚異的な成長を示しました。


データセンターとはサーバやIT機器などを設置し、安全に管理するための施設です。サーバを設置する場所、遠隔でシステムを利用するための回線、稼働させるための電力を提供し、情報セキュリティの厳重さがメリットに挙げられます。免震・耐震構造の建物で災害に強く、空調も完備されサーバが熱暴走でダウンすることもないため災害への備えとしても利用されます。

AIを使った作業ではとにかくデータの処理量が膨大になります。今回の決算でマイクロソフト$MCSTメタ&METAなどのGAFAMがAIを本格的に事業として利用することを発表しています。今後はAIに関連したスタートアップもどんどん台頭することになりますから、その膨大なデータを処理・保管するために大規模なデータセーターの需要は確実に増えていくことが予想されます。
下の図は世界全体のデータセンター市場の収益の予測図です。
2023年には約17兆円なのに対し、2036年には約3倍の50兆円に達する見込みです。(SDKI Inc.調査レポートより)

データーセンターにおいて空調、冷却システムは必須です。昨今のデータセンターではサーバーの高性能化や、小型化にともなう高集積化によって、高性能なサーバーが非常に密度の高い状態で設置されるようになり、データセンターの発熱量は飛躍的に増大しています。

その流れを察知して、ダイキンは2023年に北米のデータセンター向け空調ビジネス企業を2社買収しています。

直近の決算では買収した2社の売り上げが堅調に業績に乗ってきており、今回この北米でのデータセンター向けの売り上げがどこまで伸びてくるかを非常に注目しています。

ダイキンは空調において世界全体での売り上げは1位ですが、最も大きな市場である米国でのシェアは21年時点で17%で2位にとどまっています。ちなみに首位の米トレイン・テクノロジーズのシェアは21%です。データセンター向けを強化することで大型空調の市場でも事業を拡大し、25年までに米空調市場でシェア首位を狙っています。

そしてそのライバル企業であるトレイン・テクノロジーズは2月1日に決算を発表しており、2023年12月期通期で売上高11%増176億ドル、営業益20%増28.9億ドル、EPS8.77ドルと素晴らしい決算を発表し株価も一気に上昇しています。

同業の企業が好決算ということは、ダイキンも米国でのデーターセンター需要の恩恵を受けれていることが予想できます。また、国内でもデーターセンターを今後増設していく動きがみられています(さくらインターネットが盛り上がってますね)ので、国内でも受注をとれる可能性が高いです。
もちろん、家庭向けエアコンやそのほかのセグメントもありますので、これだけで業績を予想するのは難しいですが、さすが一流企業はしっかりと時代の流れを先読みして動いているんだな、と感心したため今回記事にしてみました!

今日の内容は以上です。ありがとうございました!

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