見出し画像

病気休暇を取って鬱を治そうか迷っている人へ

この記事は、『この程度の症状』で病気休暇取っていいのか?と悩む人に対して、一つの意見を提供するものです。

うつ病はこじらせると、長期治療が必要になります。ですので『早期発見・早期治療』が重要になります。

ここで私が、精神科看護の経験をもとに、病気休暇を取ったほうがいいと思う状態をあげてみます。1と2、または1と3が両方当てはまれば、病気休暇を取ってストレスを除去することも視野に入れてみてください。(学生さんは3については学業に置き換えて読んでください。)

1.理由のはっきりしない『気持ちの落ち込み』が1日の大半を占め、しかもそれが連続して2週間以上続く。『気持ちの落ち込み』とは、わけもなく涙が出そうになる、失恋していないのに失恋したときのような気持ちの落ち込みがある、自分に価値がないと思いつらい、自殺を考える、笑うことができないばかりか普通の表情を保つのも困難、といったもので強い苦痛を感じている状態。

2.1の『気持ちの落ち込み』のせいで、連続して2週間以上『日常生活に支障が出ていて改善の兆しがない』。『日常生活に支障が出る』とは、料理、食事、部屋掃除、風呂掃除、歯磨き、化粧、整容、性生活、趣味や気晴らし、起床、入眠、更衣、入浴、外出、運転、テレビやインターネットを見る、などのことが妨げられている状態。

3.1の『気分の落ち込み』のせいで、2週間以上連続で『社会生活を営むことに影響が出て直る兆しがない』。『社会生活を営むことに影響』が出るとは、仕事での細かなミスが増える、仕事を今まで通りに行うことができない、仕事をするのにこれまで以上に労力を使う、同僚や上司から「大丈夫?」と心配されるほど他覚的に能力が落ちている。通勤が今まで以上に苦痛、このまま働き続けたら死ぬのではないかと思う、過剰にひとに迷惑をかけていると自分を責め続ける、仕事の申し送りをして自殺しようと思う、出勤にかなりのエネルギーがいる、貧乏になってしまったと思う、など。

ここまで読んでくださった方の中には、でも仕事を休むなんてできないんだよ、と、まあそう思われる方も多いでしょう。確かに休むのはいろいろリスキーなことがあるように感じられるのもわかります。

ただし、上の状態に当てはまる方は、うつ状態が強いのも事実で、体が悲鳴を上げているという状態であることも念頭に置かねばなりません。

上記に当てはまる人で、しかも改善の兆しがなければ休むことも視野に入れてほしいと思います。

もしもよろしければ、記事を書くモチベーションが上がり、より良い記事を書くために、わずかで結構ですので、サポートしていただければとてもうれしいです。