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ビョンチョル・ハン『透明社会』『疲労社会』 訳者あとがき一部公開

 今年10月、邦訳が待望されていた韓国出身ドイツ在住の哲学者ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han)の著作、『疲労社会』・『透明社会』を同時刊行いたしました。インターネット記事等への掲載、また『疲労社会』についてはすでに増刷が決まるなど、刊行直後から大きな反響を得ているビョンチョル・ハン二部作ですが、「ビョンチョル・ハンとは何者か」「どのような思想的背景をもつ人物なのか」など、日本語で読める情報の少なさもあり、謎のヴェールに包まれている向きもあるのではないでしょうか。

 こうした状況を受けて、今回『透明社会』の著者紹介と訳者解説、『疲労社会』の訳者あとがきをそれぞれ一部公開することにいたしました。ぜひこの機会にダウンロードして、お読みいただければと思います。

注:著者紹介・解説文等は全文ではなく一部を公開しております。予めご了承くださいませ。

ビョンチョル・ハン (ビョンチョルハン) 
1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。著書にTopologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Transparenzgesellschaft(Matthes & Seitz, 2012)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。

横山 陸 (ヨコヤマリク) (翻訳)
1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、中央大学総合政策学部准教授。主な著作・翻訳に「マックス・シェーラーにおける「感情の哲学」」(『現象学年報』第33号、2017年)、Selbstgebung und Selbstgegebenheit(共著、Karl Alber、2018年)、ディーター・ビルンバッハー『生命倫理学』(共訳、法政大学出版局、2018年)など。

守 博紀 (モリヒロノリ) (翻訳)
2019年、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。高崎経済大学非常勤講師。共著に『アドルノ美学解読──崇高概念から現代音楽・アートまで』(藤野寛・西村誠編、花伝社、2019年、第四章担当)、単著に『その場に居合わせる思考──言語と道徳をめぐるアドルノ』(法政大学出版局、2020年)。訳書にマーヤ・ゲーペル『希望の未来への招待状──持続可能で公正な経済へ』(大月書店、2021年、共訳:三崎和志・大倉茂・府川純一郎)。


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『疲労社会』https://kadensha.thebase.in/items/52620363

『透明社会』https://kadensha.thebase.in/items/52620310

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