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コーヒーショップのポイントカードみたいな2歳

娘みーちゃん(2歳)は0歳のときよりも行動範囲が広がって、教えることが増えて大変だ。

「お店の商品は買うものだけさわるのよ」
「道路を横切らないで。ここ(歩道)を歩いてね」

なーんかいも何回も何回も何回も何回も何回も何回も…道路を横切ろうとするのを制止して言って聞かせるハメになる。
覚えない。あぁ覚えない。いつになったらやってくれるの。

このままずっとみーちゃんが自由奔放にあっちいったりこっちいったりするのを止めて回らないといけなかったらどうしよう…とトホホしていると、
ある日ふと道路の飛びだしをしなくなったり、商品をべたべた触らなくなったものだからビックリした。

「しつけは根気よく言って聞かせるしかないのよ」

という先輩の格言は本当だった。途中ちょっと疑ったけれど、本当に通じる瞬間はやってきたのだった。

…しかし、私は声を大にして言いたい。

通じるまでが長すぎやしないか?

妊娠中の私が「しつけは何度も言えば分かってくれるよね?」とふわふわ想像していた回数と大幅に解離している。
数回くらい言えば分かってもらえると、何となく思っていた。
現実は2、3ヶ月ー長いと半年くらいわしつこく言いつづけてやっと通じるようになるのだった。

これってあれじゃん。
コーヒーショップのポイントカードじゃん。
1杯無料に行き着くまで「あれまだ貯まってないの?」と思うやつじゃん。
歩道を歩くようになったみーちゃんを見ながら遠い目になった。

みーちゃんの行動範囲はさらに増え、教えることはまだまだ多い。
私は何度でも口をすっぱくして言いつづけ、なんなら泣き出したら肩にかつぎあげて撤退し、「みーちゃんポイントカード」に地道にスタンプを押している今日このごろなのだった。