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気づかないうちに子供との信頼関係が崩れていないか改めて考えなおす本

傷つく言葉を子供にかければ、
子供の心が傷つくことを想像するのは簡単です。
ですが、実際に傷はあったのです。
目には見えないけど、
物理的な暴力による傷ではなく、
言葉の暴力で作られた傷が。

このnoteでは、自身も2人の娘をもつ、
小児精神科医である友田明美さんの著書
「子供の脳を傷つける親たち」を読んで
学んだことをまとめています。

本書では、実際に傷つけられ続けた
子供たちの脳をMRIで解析した結果、
そうでない子と比べて、
小さい部分があったりと、
変形していたということが
書かれていました。
確かに、そこには傷(変形)が残っていると。

さらに、その言葉が直接本人に
向けられていなくても、
本人の目の前で、両親が暴言を
吐いていた場合も該当すると。

傷を負った年齢や種類によって、
脳の変形内容は異なります。
詳細は、本書で確認ください。

子供の脳を傷つけるマルトリートメントの種類

本書の中では、「マルトリートメント」
いう言葉が出てきます。
略すと「不適切な養育」
虐待とほぼ同義であるが、子供のこころと体の
健全な成長を阻む全ての養育を含んだ呼称です。
種類は、3つです。
1.身体的マルトリートメント
2.性的マルトリートメント
3.精神的マルトリートメント

大人側に加害の意図があるかに関わらず、
子供に目立った傷や精神疾患がなくても、
行為が不適切であれば、それは
マルトリートメントである

と本書では述べられています。

母親目線で書かれた本だと思った

本の中で紹介されるケースは、
病院に来た症例がメインとなり、
極端な事例となるため、世の中に多くはない
と思います。

しかし、著者の子育ての中での一例は、
そこそこあるのではないかと思いました。

<エピソード>
著者の次女が
「幼い頃、母親(著者)に、
みんなの前で苦手な計算をやらされ、
うまくできないからと笑われて
嫌だった。10年以上たった、今でも
辛い思い出として深く心に刻まれている」
という話を著者にします。
しかし、母親である著者は、このことを
ちっとも覚えていなかったのです。

本の中で、反省されていました。

私も高校生のとき、
母親に自分の進学した高校について、
在学中悪く言われていたのが嫌だったという
記憶がいまでもつらい思い出として
残っていますが、それを20代のころ、
母親に伝えた時、全く覚えていなかったのです。

これから言えることは、程度はあれど、
無意識に子供を傷つけるということは、
自分の含めて、多くの親がやる可能性が
あるということです。

子供の発達に必要なもの

本にはこのように書かれています。

それは、「安心」と「探求」であり、
子供は、親や養育者とのあいだに愛着を形成し、
これらによって得られた安心感を足掛かりに
周囲の世界へ関心を広げ、
認知力や豊かな感情をはぐくんでいく。

これは、子育て入門書ともいえる
佐々木正美さんの著書「子どもへのまなざし」
でも同じようなことが書かれています。

また、本書では、以下のように定義して、
愛着障害についても触れられていました。

愛着障害とは、
愛着(子供と特定の母性的人物との間に
形成される強い結びつき)が不足したことに
よる症状の総称

具体的な症状は、
自分に向けられる愛情や好意に対しても
怒りや無関心で応じたり、
逆に誰彼構わず愛着を求めることが
あるそうです。

以前別の本でも、
小さな子供<スマホ優先の積み重ねが
子供に愛着障害をおこし、
上に書いたような症状が出るということが
書かれていました。

これからやろうと思うこと

・子供の前で無駄に使ってしまっていた
 スマホアプリ削除(済)

 →SNS関連一部と、会社のメール見るアプリ。
  会社のメール、退社後の動きが気になって、
  夜見ていたんですよね、翌日でいいやん!笑

・子供が朝起きてから保育園にいくまで、
 保育園から帰ってから寝るまでの
 自分の振る舞い、子供との向き合い方を
 見直す。


夫にイライラしなくなりたい。
 →私的根本原因が夫の長時間労働による
  ワンオペ育児だと思っているため、
  1人じゃ解決できないが。

・同じ著者のこちらの本を読みたい本リストに
 いれる。こっちはよくある話にフォーカス
 されている。
 「実は危ない。その育児が子供の脳を
 変形させる。」

・母親に言われて嫌だったことを
 子供に言わない。

最後に

子供の発達と親の関わりに関する本は、
3冊目だったので、理解がより深まり、
同じ分野の複数の本を読むといい
ということが実感できました。
今度は、同じ子育てでも
「子供の良さを伸ばす」方面の本を
読んでみたいです。
あと、こういった本を
世の父親にもたくさん読んで欲しいです。
もちろん読んでいる父親もたくさんいる
と思いますが。
我が家は、私が読んで共有することは
あっても夫自身が選んで読むことは
今のところないです。。。


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