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レンタルドレスの新サービス【re'kaene】 について。


皆様、大変ご無沙汰しております。
コロナになって何度PCR検査を受けただろう、そして見事に陰性を更新していっております、日永でございます。

政府による緊急事態宣言もようやく解除され、kaeneの新宿ルミネ様でのポップアップも予算をクリアし有終の美を飾ることが出来ました。

そしてこのような困難な状況の中、ブライダル業界全体が徹底した感染防止対策に努めてくださるおかげで、全国各地で結婚式を開催されているのだと思います。日々のドレスの売れ行きを見て、勝手ながらとても感謝しております。
(ちなみに、2020年度はズタボロでした)



SDGsについて

話は変わり本題に入りますが、世間ではいつの間にかSDGsやサスティナビリティといった言葉を、様々なところで耳にするようになりました。

資本力(お金)があるところは、早速ペットボトルを再利用した素材の開発や、その他再生繊維の開発・使用を進めています。

当初私としては、いきなりそんなこと突き付けられても、、、開発に掛けるお金や時間は無いし(言い訳)、開発以外は特段何したら良いか分からんし。。。といった感じでした。


時間があるときにちょこちょこ調べたりしていると、ある日下記URLに辿り着きました。
https://www.businessinsider.jp/post-200862

これを見て、

「あぁ、洋服を作るって、環境にこんなに悪い影響を与えとったんや、、」

洋服を作っている身として、この負の一端を担っているという自覚を持つと共に、自分の子供たちの将来の為にも目を背けたらいかん、今の我が社が出来る環境に優しい取り組みって何があるっちゃろう?と少しづつ真剣に考えだしました。


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(めちゃくちゃ可愛いんです🥺#親ばか)
(この子たちの将来の為にも、何か出来る事から始めたい!!)


そしてアパレルに直結する項目として

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SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保すること

にぶち当たりました。


アパレルの大きな問題として、特にファストファッションがもたらしている「大量生産・大量消費・大量廃棄」があります。
現在、日本における衣料品の廃棄量は年間で約100万トンといわれており、枚数に換算すると毎年約30億着の服が捨てられていることになるそうです。(ヤバいですよね)

これが地球環境に大きな影響を及ぼしており、年を追うごとに深刻化している地球温暖化の原因である二酸化炭素の全排出量の、およそ10%をファッション産業が占めているとのこと。

つまり、売り上げの為にめちゃくちゃ量を作って、売りさばいて、余ったのは廃棄処分する=地球温暖化やその他の環境汚染に繋がっているという流れです。

ここで疑問に思うでしょう、めちゃくちゃ量を作ることが何故売り上げの為になると?って。

大量生産の目的の一つ、1着当たりの生産コストを可能な限り抑える。
要するに、一つのデザインを一度に大量に作るほど、生地等の材料費や工賃を抑える事が出来て原価率が下がる(逆に言うと利益率が上がる)ので、ある程度売れ残ってそれらを廃棄したとしても、儲けが出るという仕組みを作っているのです。



私たちが出来る事って何?


これを踏まえて私たちがやるべき事は、必要な人に必要な分だけを供給する。つまり最小限度のモノづくりと、廃棄ロスゼロを目指すこと。

これ実はアパレル業界全体の課題で有り、めちゃくちゃ難しいんです。。。特に弊社は😢

だって一部の方々を除く多くの皆様、パーティードレスやゲストドレスって、結婚式や何かしらのイベントのご招待があってから探し出しますよね?
いざ探し出したときに、自分が可愛いと思った商品が在庫無しばかりだと悲しいですよね??
最小限度のモノづくりの改善策の一つに、kaene daily collectionやYawnがやっているような「受注生産」がありますが、受注期間中にいくら可愛いドレスがあっても、着る機会が無ければオーダーしませんよね??ドレスって受注生産と相性があまり良くないんです、、、

なので私たちは、皆様が必要とされるタイミングでなるべく供給できるように、ある一定数のストックを準備しているのです。

このストック量を誤ると、いわゆる不良在庫と言われる誰にも必要とされず買ってもらえず、ただただ在庫置き場に眠り続けて最終的に廃棄処分されたりしてしまうのです。

そして、弊社の中で一番不良在庫としてポジショニングしているアイテム達が、サンプルと言われる商品化する前の試作品です。
更に、サンプルの中でも特に悲しいサンプル達が、何かしらの理由で商品化すら出来ず、ただただサンプルとして生まれて日の目を浴びず眠り続けている没サンプル(この言い方悲しすぎるのですが)なんです。

でもですね、これ逆に言うと、「世界にたった1着しかない洋服」なんですよ!!!

誰ともドレス被りたくない!世界に一着しかないドレスを着たい!!!
って方、いますよね!!!!絶対いますよね!!

しかもこの没になった理由も、その時にオーダーが付かなかったり、生地在庫や何かしらの問題で作れなかっただけで、kaeneデザインチームが本気で作ったドレスやセットアップ等であることには変わりなく、可愛いのたくさんあるんです!!!

そしてもう一つ、B品と言われる量産品の中から少しの傷や取れないちょっとしたシミ・汚れが付いていて、お客様の元に納品出来なかった商品達です。私たちの検品はかなり厳しく、ほんの少しの傷や汚れでもB品にしているので、借りる分には気にならない人はたくさんいらっしゃるかと思います。

これらをレンタルすることで、今まで行き場が無く廃棄対象とされていた商品達が蘇り、必要としてくださる方々の元に行っては戻り、そしてそれをまた自分たちでメンテナンスして、次の方の元へ行く。
いわゆるリユースが成立します。最高の循環ですよね!!!

これぞ今から直ぐにでも、私たちが出来る事だと気づきました。




私たちがレンタルをすることで気を付けるべきこと


これはあくまで、弊社の行き場のなくなった商品達を有効利用するため、廃棄しないために始める事であり、例えば私たちの売り上げの為に、レンタルするための商品を作りだしたら本末が転倒してしまいます。

そして卸先様にも迷惑が掛からないように、サンプルやB品、過去の訳あり商品のみをレンタルで使用することとします。

しかし正直に言いますが、今まで眠っていた・廃棄していた洋服達がレンタルとして稼働すれば、私たちの収益の新たな柱の一つとなるかもしれないので、それももちろん望んでいます。



レンタルをするもう2つの理由

今回のコロナで、自立することがどれだけ大事かを心から痛感しました。
本当にピンチの時に当たり前ですが誰も助けてくれないし、みんな自分たちの事で精一杯なのも当たり前ですよね。

私たちがネット販売を始めた時、一部の卸先様から批判の声を頂きました。当時私がそれを素直に聞いて、ネット販売を継続していなかったら、このコロナ禍を乗り越える事は絶対に出来なかっただろうし(まだ終わっていませんが)、最悪の場合は廃業するという決断をしていたかもしれません。
そしてそういう事を仰っていた先様達が、コロナ禍に置いて手を差し伸べるではなく、いち早く弊社との取引を中断されていきました。

そういった先様とは別に、現在もお取引を継続してくださっている卸先様には大変感謝しておりますし、特にコロナ禍でもなんとか売り上げを作る努力をしてくださった卸先様への感謝は忘れません。

継続してくださっている卸先様に、引き続き満足していただける商品開発やブランド力向上に努めつつ、自立出来る体制を整えていくための手段の一つでもあります。



もう一つは、この案が浮かんだ時に、kaeneの承認制裏アカウントで140人ほどのフォロワー様に向けてkaeneレンタルの必要性のアンケートを取ったところ、実に92%の方々がご希望されていました。
(予想以上に多くてびっくりしました、、、皆様その節はご協力頂き誠に有難うございました!!!)

理由も様々で(下記実際の内容)
・お呼ばれの時に妊娠等の体系変化があっても素敵なドレスを着たい
・普段着ないようなデザインにも挑戦しやすい
・どれも可愛いくて購入する時に悩むのでレンタルで色々着たい
・色々着たいけど金銭的に何着も持てない
・結婚式があるたびに違うドレスを着たい
・好みや流行りが変わるので、その時の気分で選びたい
・気に入って買ったワンピがあっても、同じ人と会うときは違うのを着たい
・実際に着て着用感を知って購入したい

と言う声を頂きました。
しかし一番多かったのは、使用頻度の少なさと金銭的な面でした。

一方で
・大好きなkaeneを手元においておきたい
・娘が大きくなったら着て欲しい
・他人との共有が苦手
・kaeneドレスを数着持っている身としては特別感無くなるので寂しい

との有難い声も頂いております。

なので、購入をご希望の方にもレンタルご希望の方にも寄り添えるように何でもかんでもレンタルする訳ではなく、上記の自分たちのルールに沿ったアイテムのみをレンタルしていこうと考えております。




何故re'kaeneなのか


これは正直、皆様方もご存知の某大手企業様方が頭にREを付けていたので、真似しました。

あと、3Rという言葉があり
「環境にやさしい循環型社会を構築するため、資源を無駄なく繰り返し使う」といった考え方で、リデュース(Reduce/減らす)、リユース(Reuse/繰り返し使う)、リサイクル(Recycle/再資源化する)という3つの言葉の頭文字を取り3Rと呼ぶそうなので、実行する上でReを付けるのが分かりやすいんだなぁと。

でもですよ!これ付けたあとに、大変なことに気づいたんです!

re'kaene(リカエン)、、、利花苑(リカエン)!
福岡の有名な焼肉屋さんやん!!!

kaeneのコアなユーザー様ならご存知のはずですがkaeneの由来も、私が幼少期に大好きだった福岡の老舗遊園地、かしいかえん(香椎花園)から来ています笑
(コロナの影響で今年の12月30日閉園予定ですが・・・涙)

ということで、後付けではありますが福岡の有名店のお名前と偶然にも一致する奇跡が起きましたので、今後勝手ながら贔屓にさせて頂ければと思っております。(コロナが落ち着いたらスタッフ皆で行きます!!)



おわりに


本サービスを開始するに辺り、様々なことに配慮しつつも、どうしたらレンタルを望んで頂いている消費者様に喜んでいただけるかを、私なりに考え抜きました。

もちろん、レンタルに抵抗があられるお客様には今まで通りご購入頂きたいですし、気軽に着用されたい方や着用頻度が高いお客様、人と被りたくないワンピースをお求めの方には、本サービスを利用していただければと思っております。

ちなみにサンプルのサイズは36/38が一番多いので、そもそもサイズが合わないお客様は申し訳ございません、、、(商品によってたまに34や40もあります💦)


今後ともkaene・kaene daily collection・Yawnそしてre'kaeneを、どうぞ宜しくお願い致します。


https://rekaene.com/

●10/4(火) re'kaene HP公開 ※プレオープン

●10/11(月)~ レンタル発送開始 ※予約は8日から出来ます

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