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夏休み旅@ナショナルギャラリーシンガポール

早めの夏休みを取ってシンガポールへ旅行してきました!マーライオン、マリーナベイサンズのインフィニティプールやセントーサ島、ホーカーズ、TWGのティールーム等々観光を楽しんできたわけですけども、やっぱり美術も外せないよねということで。今回は2015年10月に出来たばかりナショナルギャラリーシンガポールへ行ってきました!

シンガポールは現代アートに力を入れているとのことで(25年以上前からシンガポール政府は「ルネッサンス・シティ・プラン」として、現代アートを含めた文化事業を推進しているとか)、街にも色々な興味を引くモニュメントがありました。

中はこんな感じ!天井が窓なので外光が入ってすごく綺麗。旧CITY HALLと旧SUPREME COURTと二つの建物が繋がって出来ているので、とても広かったよ〜。今回やっていた企画展は「CHILDREN'S FESTIVAL  SMALL BIG DREAMERS」というもので、子供の夢への想像力をワクワク掻立てるようなインスタレーションたちがたくさん!筒状の発砲スチロールを好きなサイズ・色の組み合わせ、そして好きな差し方をして自分だけのアートワークを作って遊べるものや、カーペットに好きな生地を貼って好きなカラーパターンを作れるものなど。子供に混じってペタペタ貼って楽しんできました〜。

あとは鍋やフライパン、オーブン皿などをボウルやおたまなどでバンバン叩いて好きに音を出して良いというインスタレーションも。(怒られないなんて、なんという夢なのでしょう!)

みんな大好きチームラボの展示も。お台場のすらまだ行っていないのにまさかシンガポールで初見になるとは。「イヨーオッ」という日本風の掛け声に日本の楽団、うさぎさん、かえるさんが奏でながら、踊りながら出てきて、その歩いていく道筋には紫陽花や桜など日本の四季折々の花々が出現していくデジタルアート。

どんどん画面が変わっていくので、何周も歩き回りながら見惚れていました。見ているお客さんたちが絵に合わせて踊っていたりして、国を超えてアートを楽しんでいるのを肌で感じ、なんだかすごくほっこりしました。

あとは、自分の恐れていること・願っていることを翼型の紙に書いて、大きな鳥かごの中と外に飾る、というのもやっていた。

翼型の紙の表面は自分で色鉛筆でデザインする仕様。

久しぶりに色鉛筆なんて握って塗り塗り描き描き…子供に混じって一人真剣な謎の異邦人に違いないはずだけど、書き終わったよ!って係りのお姉さんに言ったら頑張ったね!とハイタッチしてくれた。優しさ。解説はちゃんと読んでいないけど、きっと恐れていることの翼はどこか遠くの遠くに飛んでいきバイバイ、願っていることは空に飛んで行って神様に届き叶えてくれるのでしょう!何を書いたかは内緒なのさ〜。

去年、森美×国立新美でやっていたサンシャワー展のメインビジュアルを張っていたシンガポールの作家・リーウェンの作品も。

これはシンガポールの提灯だそう。自身の肌の色を誇張した黄色の壁に、国の象徴でもあるこの提灯をズラーッと並べた、ある意味可愛くもアイデンティティ過剰なこの空間にはどんな意味が込められているんだろう。

勿論常設も良かった!同じくリーウェンの作品でイエローマン。リーウェンはやっぱりこの国のアートの誇りのようです。

他に気になったものとしては以下。パステル調の世界の中で、談笑して寛いでいるとも、疲れて絶望しているとも取れるような絶妙なワンシーンが描かれた作品。

何を描いているのかは分からないのだけれど着物の女性がドロリと溶けたような、何か日本画のような雰囲気を感じて、好きだなと思った作品。

おしゃれな屏風絵。タイトルはNight kite。夜の空に色合い豊かなカイトがキラキラと飛んでいくさまは見ていて夢心地。

初めは何だこれ?と思って辺りをクルクルしていたら、ここから見るんだよと係のおっちゃんが教えてくれた。ある角度から見ると椅子に見えるトリックアート。おっちゃんありがとう。

お金のジャケット・帽子・靴。成金マン。

DON'T GIVE MONEY TO ARTS。これをギャラリーに展示するところが、単純にビビビッとかっこいいなと思っちゃった。意図的かどうかは置いておいて首吊りのような展示の仕方がまた意味深で考えさせてくれる。

洗剤の泡がゆっくりゆっくり変化していくキネティックアート。こういうの黙々とずっと見ていられちゃう。個人的に大好き。

こんなことしちゃっていいのかシリーズ1。

こんなことしちゃっていいのかシリーズ2。

現代アート大好きな私としては、ビシバシ刺激を感じて、すっごく楽しかった〜!海外の美術館は写真もバシャバシャ撮れるのがいいよなぁ。あとから見返してもとても楽しい。

今回の企画展の冊子に「夢は君をワンダーな場所に連れて行ってくれる。夢は君が自身を見つけそれを表現するように動かしてくれる。そして君がもっとスゴくなるために勇気をくれるんだ。偉大なドリーマーであるシンガポールアーティストによる無限の可能性を与えてくれるアートと精神の力の例を示す物語に感化され、君も夢の旅を続けよう!」というようなことが書いてあって(私の適当な和訳だけど)、胸にちょっと響いちゃった。アートの意義って時々忘れかけちゃうけどこういうことなんだよね。可能性を与えてくれる、夢を見させてくれる。夢がなかなか見れない世の中でアートは不要ともされがちだけれど、だからこそ本当は需要が高まっていくべき、必要とされるべきものであると思う!ということを最近考えています。

最高に良い旅でした!次にシンガポールに来た時は国立博物館と国立美術館も行ってみたいなぁ。
#美術館 #美術 #リーウェン #シンガポール #ナショナルギャラリーシンガポール #現代アート

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