2019年5月18日(土)

大江健三郎の【万延元年のフットボール】を読み終えた、他者との対峙の状況やその渦中に置かれている際の冷徹な客観視に徹している、にも拘らず個々人の切実さが伝わってくる場面描写の一つ一つがまず圧倒されるし、それが緻密に連なって物凄く厚みのあるものを読んだという手触りが残った。というのが語り口の話で、その語り口で以って語られる内容についても、圧倒、というほかない感じで、これは一種の逃避の姿勢でもあるのだが、この作品について私が何かを語っても無駄無駄無駄、という感じが凄い。

またインディゴのデニム以外のパンツ購入への欲望が立ち上がってきて高円寺、でも何も買われず。いっそ投げやりに買ってしまうのが吉な気もする。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

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