2020年2月15日(土)

最高のお菓子であるところのハリボーの唯一の弱点は一度開けたら二度と密閉できない包装の設計にある。こと包装においては日本に勝るものがない、ということを、アメリカ滞在時の実感を伴った書いていたのは千葉雅也だったか。記された手順通りに破いていけば適切なかたちで中身にありつける。我々は包装に、振り付けられている。ということを考えていたのが朝の九時とかで、そんな時間からハリボーを食べるなんて家に居れば基本あり得ないから、私は労働しているのだった、より正確に言えば、勤めている会社の全社大会に参加していた。この経営状態でビッグサイトなんかを借りている余裕がどこにあるんですか、ということを私は、もう心底からは思わなくなっている。たまに行くと意思とは無関係に高揚する場所に、勤務扱いかつ会社の金で行くことができる(しかも弁当あり)ことを甘んじて享受する体勢をすっかり整えている。武蔵野大学のキャンパスが国際展示場駅周辺にあるようで、武蔵野の誇りはと心配になった。全社大会では色々な取組みが紹介されていた、これを見て刺激を受けた、モチベーションが上がった、私も頑張らなければと、私は思っているのだろうか? そのように私は感じていると私は捉えるべきなのだろうか? と考えている時点でどうにも怪しかった。少なくともこの方向性で勝負するのは難しそうだという判断になった。ものを書かなければ。生計をそれで立てるられかは別として。という決意虚しく家に帰ればちんたらする。

#日記  #エッセイ #コラム #小説 #創作

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