2019年3月21日(木)

朝起きて窓を開けると猫がいて、それでもう今日はいい日であることが決まった。めっちゃこっち見とる。カーテンの丈の短さが功を奏す。

スクランブルエッグは牛乳の代わりにマヨネーズでも何とかなるという知見を得たのち、中野駅へ向かうのに一旦北上して妙正寺川まで出て歩いて川沿いをずっと東へ歩いた、桜はまだ咲いていなかったが暖かくてこれはもうすぐ咲くぞ、と思った。私はシャツ一枚だったのだがそれでも結構暑くて、街には二十度を超えているとは思えないほど厚着をしている人間も結構いて、人間が服を選ぶ際はその日の気温だけでは決まらなくて昨日までの連続性がかなり影響しているようで、着る枚数を変更するのはかなり思い切りが必要であるらしいことが知れた。日本に存在するアパートでたぶん一番屋根にのぼりやすいと思われるアパートを発見した、凸型のアパートで、外階段の踊り場と一階しかない部分の屋根が何の努力もなく行き来できそうで笑った。屋根に出たところで見れるのは隣家の壁だった。喫茶店に行って書き物を始めると終わった、来週中にはどこかに出すが、どこに出すかはまだ決めていない。

平成が終わるのは日本だけで何らかの区切りのように思っているが世界的には何も変わらないんだよな、ということを唐突に思った。いや唐突にというかきっかけはあって、平成の音楽史の裏側、みたいな記事を読んだというかタイトルだけ目にしてそれで思ったのだが、その類いのものはこれまでも見てきたはずで、でもそういうことは思われなかったまま今日まで来たのだから、それはもう唐突と、言ってしまって構わない。

道満晴明の【メランコリア】の下巻を読んだ、ここ数年読んだ漫画でも相当上位に食い込む傑作だった、ポップな絵柄、ショートショートの質、下ネタ含むギャグ&小ネタ&言葉選びの感性と射程の広さ、妙な哀愁、といった従来の良さに加えて掌編が連なって風呂敷を広げて畳む発想力が本当にすごくてすごかった。土日感がすごかった、明日仕事だとは信じられなかった。イチローが引退した。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

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