2020年2月26日(水)

某ウイルスの脅威が、正確に言えば脅威に対する人間社会の恐れ方が、にわかに高まりを見せている。弊社はこの手の事態への対処に、いつでも半歩ほど遅くれながら追随することになっているけれども、その遅さを批判することなくむしろ歓迎している私もいる。ヴァルザーの【助手】を買って読み始めるととても面白くてこれは一気に読むではなく遅延した読書を試みてずっとその世界浸っていたい類いの小説だと感じる。長々とした独白やその最後に発生する突如の転調が健在でうれしい。怠惰と遅延の気配を隠そうともしないことが許される世界が、ヴァルザーの小説には漂っている。ポケモンは最終三桁が見えてきたがあと二日そこまでできるかどうか。

#日記  #エッセイ #コラム #小説 #創作

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