2019年6月28日(金)

朝御飯を食べても正しく健康を診断できる技術の開発と、中間尿の明確な定義が人類には一刻も早く求められる。中間尿は一回あたりの放出の全量を100として40-50の部分のものを採取する想定だったが、事前の見積りよりも多量・長時間の排尿が行われ、結果としては20-30のものになった、気紛れに70-75のものも混ぜ合わせた。持っているパンツの中で、最も生地の薄いものを意識して選び取った、無論体重測定を見越した上での最後の足掻きのためだった、可能であれば無意識にそれを選択できる人間になりたい。絶食しているときに限って信号の巡り合わせが悪く、自宅から最寄り駅まで行くためのいくつかの道順のうち、最も多くの二十四時間営業の飲食店がひしめく道を選ばざるをえなくなって、牛肉を甘辛く煮ると発せられる匂いに鼻孔をくすぐられて空腹に拍車が掛けられた。俺は膀胱だけではなく、鞄の中にも尿を溜め込んでいるんだぞ、満員電車でそう意気込んでみたが何も起こらなかった、背中、あるいはリュックを前に抱えればお腹のあたりに、妙な心地の悪さを常に感じていた感じがあった。甲斐あって思ったより健康だったが視力は自覚以上に死んでいた、しかしこと視力に関しては検診の結果より自覚を重視するべきだ。

夜は連合いと高円寺の文学的な居酒屋に行ったのちラーメンを食べたのち自宅に戻った。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

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