2019年1月28日(月)

競輪と映画と演劇を積極的に観に行こうという機運が今年は高まっている、臨場感というか身体の動作が伴うものに触れていこうということだった、ので、チェルフィッチュの【スーパープレミアムソフトWバニラリッチ】を観に行った、破茶滅茶に面白かった。会話の内容、いや会話というよりむしろ舞台というかもはや主人公となっているコンビニに関するターン制の演説みたいな感じだった、とにかく口から放たれる言葉とはほとんど無関係のように思われる独特の身体の動きが続けられていた、ほぼ全編を通して【バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻全48楽章】がバックミュージックとして鳴らされていた、その三つは一見及び一聴するとそれぞれが独立しているものなのに何故かどれも漏らすことなく頭にすっと入ってきた、あれはかなり考え抜かれて設計されているのだろうか。ポストトークとして【コンビニ人間】の村田沙耶香が来ていた、上演中は私の斜め後ろの席に座っていたようだがまるで気付かなかった、この二作品を例に出すまでもなくもうコンビニという場所は否が応でも批評性を纏ってしまう場所と化しているのか。印象に残った台詞、みたいのをピックアップするのは野暮で音楽とかダンスとかに近しい感じで観たほうがいい気もするが、「セックスレスの現場」というワードは良かった。それぞれの登場人物の動作にも何となく人物像に合致しているようだった、SVに詰められた店長がその動作の殻を破って制服を捨てて、膝を抱える→脇を抑えて腕を組む→後ろで手を叩く→前で手を叩くと見せかけて掌はぶつけない、というのを繰り返して、台詞のほうは、まったくもう→ふざけんなよ→やってらんねえよ→なんなんだよもう、を繰り返す、その順番や組み合わせは違うかもしれない、それが最初はたぶん四拍子で静かに始まったが徐々に声量と動作が大きくなって三拍子になって、遠くから流れてくるQueenの【We Will Rock You】に合流する、その頃には別の動きも織り交ぜられる、というのがすごく良かった、ほかにも全感覚を開かれているような感覚、という重言を許してしまうほどの良さがあった。

という全然人に読ませる気のない推敲皆無の垂れ流しの文章を書いてしまった、ほかにも色々あった一日だった。換気扇の交換、二週間越しの配達物受け取りと別荷物のすれ違い、実家からかっぱらった生うどんが美味、十数年ぶりの二子玉川の訪問など。イラン戦は勝てるか。

#日記 #エッセイ #小説 #創作

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