2019年3月28日(木)

いつもより一時間遅く家を出た、途中で二人乗りの自転車に乗った親子とすれ違った、母が後ろに座ってスマートフォンを眺めている五歳くらいの息子に向かって「減価償却でもしたんじゃない」と言った。息子は無言で頷いた。

一時間遅く家を出たのは子会社のオフィスに立ち寄り遅出となるからだった、働くには都心が過ぎた気がした、IT感満載のオフィスもそれに拍車を掛けていた。都心と感じる根拠は最寄り駅が三つもあってそれが全部地下鉄であることと、ガラス張りになっている会議室から見える成城石井の存在だった。会議というかディスカッションが終わって自社に戻った、オフィスというより事務所という感じで落ち着いた、と思われたが午後からの会議の準備で昼休憩をすっ飛ばした。一年間やってきたプロジェクトの総括をした、何であんなめちゃくちゃな遅延が発生していたにもかかわらずサービスインには間に合わせて品質も致命的ではなかったのか、みんなで不思議がって笑って終わった。本当はもう少しきちんと言語化した。昼休憩を16:00からにずらして普段は混んでいて入らないバーガーキングに行った、想定よりも大きくて美味しかった。

某文学賞の原稿を郵便局に持参した、受付てくれたのはとても感じのいい人だったから良かった。受賞するといいですね、祈りを込めて配達に回します。ありがとうございます。受賞したら教えてください、この郵便局から受賞者が出ましたって書きます、宝くじみたいに。ありがとうございます。という会話が交わされた、ような気もするが。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

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