2019年6月21日(金)

会社と組合の間での目標確認会なる事業所独自の奇妙な催しがあった、目標達成に向けた勝鬨CALL、すなわち拳を突き上げて発声を行うという行動が強制された、こういう古臭い体質みたいな、時代錯誤の感のある催しは一周回って逆に好き、というふうな気持ちを自らの中に発生させそれを維持することで一線を画した場所に留まろうという意志が見受けられる。周囲の、割と心底から発声を行いがちな古株の人間に咎められないギリギリのラインの腑抜さを以って乗り越えた、万が一咎められた場合は「肩の可動域・発声の機構に問題を抱えているんですよ。もしかするとこれは精神的な問題かもしれない」と弁明するつもりだったが一切咎められなかった。誰も私など見ていなかった。うまい場所を確保したということだった。

バスに於いて降車宣言ボタンを押してその停留所で大量の人間が吐き出された際は結構いい気分になることが分かった。後輩の送別会に参加した、喋り・弄りが上手い人間が場にいると楽しい反面疲労も発生する、当意即妙な受け答えで場を回して気持ちよくなってんな、という利己的な快感と、場を盛り上げようという奉仕の精神が綯い交ぜになっているのが透けて見えて、総合していい奴だと思った。

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