2020年2月27日(木)

古井由吉の訃報を目にしている最中に、来月から大幅に変更になる業務管理の方式を説明されたところで、頭に入るはずはなかった。古井作品はそこまで読んでいるわけではないがやってきた衝撃がそれなりに大きかった、勢いあまって恥ずかしながら未読の【野川】を購入した。その人の死を契機として注目をしてしまうこと、不在化によってその存在感がにわかに高まること。半ば以上に予想していたことだが某賞は箸にも棒にも掛からず。時間の厚みを出すことができず途中から開き直って、というか諦めて平板にすることをむしろ意識しすぎた結果、作品としてはぺらぺらなものが出来上がっていた、という自覚はかなりあった。

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