見出し画像

エンドロールで込み上げる想い

3月は祝日がなく、週末の休日はひたすら家で過ごしています。外に出るのが徒歩3分のドラッグストアへの買い物くらいで足腰の衰えを感じるこの頃です。


そんな怠惰な日々を過ごしている自分に嫌気がさしているのも事実。人生の時間を無駄にしている感じ。
もったいないと思う気持ち。

だから今日は映画館に映画を観に来ました。

鑑賞した映画は「四月になれば彼女は」という邦画です。そう、先日の投稿でも話したようにこの映画の主題歌となっている藤井風の「満ちてゆく」は私の最近のプレイリスト。映画も気になり、観ようと決めました。

原作の存在を知っていたけれど映画になると決まり、帯にキャストが載っていたので手には取りませんでした。まっさらな状態で自分の中でキャスティングしたいというこだわりがあってどうしても読めずにいました。映画やドラマ制作が決まると読みたくなる派とあえて手に取らない派に分かれる気がします。私は手に取らない派です。ここでも天邪鬼を発揮している悪い癖ですが…。

話がそれてしまいましたが、映画の感想としては
・ロケ地が素晴らしい(プラハ、ウユニ…)から映像も壮大で美しい
・愛を終わらせない方法って何だろうな

という感じです。薄っぺらい感想でごめんなさいレベル。
ネタバレになりそうでこれくらいしか言えない。

※といいつつ、どうしても書き残しておきたい台詞があるので、ここから先少しネタバレです。


「俺もお前みたいに気ままに生きたいよ。」

「お前はそうやって知らないうちに弥生さんをたくさん傷つけてきたんだろうな。お前はいつも安全地帯から人を馬鹿にしている。安全地帯にいない人間が、そうせざるを得なかったら俺は今こうなっているだけだけどね」

恋人の弥生がいなくなった藤代が、行きつけのバーの店主に放った一言。
それに対して、店主のタスクが返した言葉。(記憶をたよりにしているのでニュアンスですが)

世の中の大半の人間が、藤代側の人間なんだろうと思います。
みんな心のどこかに何かを抱えて生きているのに、自分を可哀想だと感じると「あいつはいつも気楽そうでいいよな」って思ったり、自分が安全地帯で育ったことを忘れて、あるいはわかっていなくて、何の気なしに放った言葉が大切な人を傷つけていることに気付いていない。

対して、店主のタスクの言葉から静かな怒りを感じるとともに、共感もしました。自分の話になってしまいますが、貯金をしていることや自分のことは自分ですべてやってきたことを「偉いね」と褒められても、私は素直にその言葉を受け取ることができません。なぜなら、そうしたくてしているわけではないから。そうせざるを得なかったから。私に対して「偉いね」と何の気なしに言ってくれた人たちは、安全地帯にいたから。この人たちは安全地帯にしかいたことがないから、こうやって言えるんだってまさに思ってしまうんです。
大半が藤代側の人間と言いましたが、みんな半々なのかもしれないですね。藤代のように知らぬ間に誰かを傷つけ、タスクのように傷付き怒りを感じる。
このシーンがやけにリアルでとても印象に残っています。
藤代は精神科医なのにあまりにも無慈悲な言葉を言うなぁと思ったけれど、人間って余裕がないとき人に気を配れる状態にもないからある意味これはこれでリアルだなと思いました。

映画館で久しぶりに見た映画がこの作品で良かった。
私の好きなジャンルの映画だったな~っって。




映画館で映画を観るとき、必ずエンドロールまで観ます。
エンドロールってその作品に携わってすべての人たちの想いが詰まっていると思うんです。
キャストたちの想いは作品の中や舞台挨拶や宣伝で十分に受け止めることができる。でも、その作品を撮るために、形にするために、観てもらうために動いてきた人たちの想いというのは、直接私たちに届くわけではない。キャスト陣が彼らに感謝や敬意を払うのは作品として完成させてくれる彼らのおかげであるというのを身をもって感じているからで。じゃあ受け手の私はどう受け止めようって。それが、エンドロールを最後まで見届けることなんだと私は思います。この作品に、これだけの人たちが携わって完成させたんだなって、いつもぐっと込み上げてくるものがあります。

昔から漠然とエンドロールに載りたいなって思っていました。やっぱり今日エンドロールを観ていて、改めてそう思っている自分がいることに気付きました。ふと、悔しいなって。私まだ諦めきれてないのかもって。

藤井風の「満ちてゆく」とともに流れるエンドロールを観ながら、作品に携わった人たちの想いを受け止めつつそんなことを思っていたら涙がぽろぽろ流れていました。

前から私の投稿を読んでくれている方は、こいつまだ言ってるのか~って思うかもしれない。そのくせ全然行動してないじゃんって思うかもしれない。
どう思われてもいいけど、今日気付いた本当の私の気持ち、忘れちゃいけないよね。

見逃さないでよね。




SNSを断って半年くらいが過ぎた。
友人の生活は知らないし、私のことを知る人間もほとんどいなくなったと思っている。もともと友人は多くない。自分のことは自分だけが知っていればいい。そんな私でも声をかけてくれる人だけはちゃんと大切にしようって。そんな軸で生きている。

でもふと、もっと遠くに、誰の目にも届かないところへ行きたい。
そう思うことがある。
自分から人を遠ざけてしまう節がある。悪い癖だと思う。
でも私はたぶん一人でいる方が自分らしくいられるんだと思う。
誰かといるときの自分を好きになれたことがあまりない。

そんなこと言っていたら一生恋人なんてできないなぁなんて思うし、結婚なんてもってのほかだなって。

ひとりよがりすぎても良くないのはわかっている。
自分とばかり向き合っていても答えが出ないこともあるし、人と向き合って見えてくるものもたくさんある。

ひとりでいると「もうひとりでいいや」って思ってしまいがちだけど、
そういうときこそ人と向き合う時間を作って、人と過ごす時間もいいなって思えるように生きていきたいなって思う。




なんだか色んなことを書きなぐってしまいました。
気付けば陽が落ちて部屋が暗くなっていたから、1時間半くらい経っていたみたいです。


こんなグダグダな文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。


やろうと思っていたことを達成できたこと
自分の想いをこうやって書ききれたこと

私は後悔せずに今日を終われそうです。



みなさんの1日が良きものでありますように。
今日がダメでも明日は満たされたものでありますように。



この記事が参加している募集

今こんな気分

今日の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?