言論の自由がなくなるとはどういうことか?それはおかしいと思うことをおかしいと言えない社会のことだ

人は権力を持つと権力を堅持しようとする。
どんなに小さな権力であったとしても、一度手に入れた権力を利権として絶対に手放さない。

どんなに小さな子供でも平等な権利を有するにもかかわらず、多くの親たちはまるで自分の子供を自分の所有物のごとく扱い、命令し、親という有意な立場を利用して子供を奴隷支配し、子供に一人の人格としては扱わない。

この人間の最低な支配欲はどんな人間からも逃れることはできない。
特に、権力を握った支配者となれば、その傾向はさらに強い。

現在、世界中の多くの国で進められている「誤情報の取り締まり」という名の言論統制は人類の歴史上で常に行われ続けてきたことだ。
これはいわゆる、「言論の自由」をなくすことにならないのだが、「言論の自由」を一旦失うと取り返しがつかなくなり、権力者による独裁体制が確立してしまう。

言論の自由とは、簡単に言えば、「言いたいことを言える権利」のことであり、「言いたいことを言っても罰せられない権利」のことだ。

人間は必ず間違いを犯すものだし、権力者が意図的に一般弱者を無視した理不尽なことをするものである。
そんなときに、「それは間違っていると思います」とか、「こうこうすべきだと思います」といった意見が言えるかどうかはとても重要である。

権力者はこう言った反対意見や批判意見をいつも潰したいのだ。
だからこそ、いつの時代も言論の自由をなくす機会を権力者たちは虎視眈々と狙っているのである。


現在、国連はWHO国際保健機関やユネスコなどを使って、誤情報の取り締まりを建前に、言論の自由を奪うための法律や制度を整えようとしている。
国連には世界のほぼ全ての国が加盟していることから、国連がこの制度を確立させて各国政府に直接命令することができるようになれば、国連が「世界統一政府」としての地位が確立することになり、晴れて世界の支配者たちの念願が叶うという構図だ。
その口実の武器として使われているのが、感染症のパンデミックであったり、地球環境問題であったりする。

実際にパンデミックを利用したものでは、WHOが世界の各国政府とパンデミック条約を締結した上で、IHR国際保健規則を改正することで、世界中に「ワン・ヘルス」というものを押し付けようとしている。
「ワン・ヘルス」とは、「WHOが提示する一つの治療方法を全世界に強制する」というもので、WHOが提示するもの以外は「誤情報」として取り締まって禁止するというものである。
WHOの建前としては、「世界中の脅威となるパンデミックに対しては、世界で統一した対策を打たなければならないからWHOが統一した指示命令を行う」というものだが、実際に新型コロナウイルス・パンデミックの際にはWHOは大いに間違った指示を出したことが明らかになっており、未だに当時と同じことをやろうとしている。

医療に一つの治療方法しか認めないというのは、誰もがおかしいとわかることだ。
風邪を引いて、安静にするだけにしたい人もいれば、薬を飲みたい人もいるだろう。
漢方薬を飲みたい人もいれば、鍼灸治療で治したい人もいるだろう。
しかし、WHOが進める「ワン・ヘルス」では、「ワクチンを打て。拒否権はない。ワクチンの効果を疑うことは誤情報として取り締まる。薬害など存在しない。薬害があるなどと発信する者は逮捕拘束する。」ということが掲げられている。

こんなおかしなことに対して、「おかしいじゃないか!」と言えなくなるのが、言論の自由がなくなったときだ。
言論の自由がなくなったとき、私たちはただただ権力者が言うことを奴隷として従うしかなくなるのである。

時代を奴隷制の時代に戻さないためにも、われわれは言論の自由は何としてでも守らなければならないのである。


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