ロシアでのロックコンサートでISISがテロ行為により、100名近い死者が被害に

2024年3月22日にロシアのモスクワ郊外のロックコンサート会場でテロリスト組織が銃を乱射し、多くの死者と重軽症者を出した。
筆者が同記事を書いている段階では、死者は93名、被害者は100名超となっている。
またしても、残虐な虐殺行為によって罪のない多くの人が亡くなった。


今回のテロ行為について、イスラム教過激派テロリスト組織のISISが犯行声明を出していることから、実行したのはISISと思われるが、その背景は謎である。

ISISはイスラム教過激派テロリスト組織であるため、イスラム教の原理主義教義に従ったテロ行為をすることもあれば、ISISの資金提供団体からの依頼でテロ行為を行ったりと、何でもありの組織なため、その犯行の背景を推察することは非常に困難なのだ。

ただ、今回の犯行は2024年3月15日から17日にかけて、ロシアで大統領選挙が行われ、現職のプーチン大統領が圧勝で勝利した直後であることに加え、世界の支配者たちがウクライナを使ってロシアに対する戦争を続けていることとの関連もうかがえる。

さらに、ISISはイスラム原理主義という教義を理由にすることで、容易に自身の犯行動機を正当化できる上に、金のためなら何でもする残虐非道な集団だ。
近年の戦争や紛争はイスラム教過激派テロリスト組織が利用されていることも、今回のテロ行為が大きな紛争や戦争に発展するのではないかとうかがわせてしまう危険性がある。


そして今回、最も奇妙なのが、中東のガザのテロ行為については、大いにテロ行為を批判しているようなメディアが、ISISに対する批判をほとんど行っていないということだ。
テロ行為というのは、罪のない人達を無差別に殺戮する非人道的行為であり、どのような背景があったとしても正当化されることはなく、非難に値する行為と言えるだろう。
にもかかわらず、被害を受けたロシア国民やロシア政府を擁護するとともに、ISISを批判するという言動が見られない。
テロ行為の中に、批判されるべきテロ行為と、批判の対象とならないテロ行為があってなど、ならないはずだ。
このようなメディアの行動を見ていると、今回のテロ行為は世界の支配者たちにとっては、自分たちの利益の為に行った行為であり、批判に対する戒厳令を敷いているのではないかと勘繰るのが普通だろう。

罪のない人たちが虐殺された事件についても、命の価値が変えられてしまうのが、プロパガンダによって歪められた情報統制社会の闇なのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?