自殺問題:身の回りに自殺をしてしまった、あるいは自殺してしまいそうな人がいたときにどうすべきか

日本は現在、30年間連続して自殺する人の人数が増加し続けているという最悪な国である。
このような最悪な状況にある上で、「世界中を見渡した時に、日本はまだマシだ」などというくだらない比較をすることに価値を見出さないので、そこは無視をしよう。
事実として、私たち日本人という同じ仲間たちを見渡した時に、年々多くの仲間が自ら命を絶つという悲しい現状があるという事実に変わりはないということなのだ。

自殺というテーマはあまりにもセンシティブでタブーなテーマなのだが、日本では年々、自殺者が増え続けている現状があるため、この問題を取り上げざるを得ない。
とても悲しいテーマではあるが、日本の自殺率が年々増加しているという現状を踏まえれば、日本の社会問題として取り上げる必要があると筆者は考える。

「自殺したいと思ったことはありますか?」という質問をすると、大多数の日本人が「自殺したいと思ったことはある」という悲しい結果になっている。

筆者が大学生であった頃、日本の中ではかなり優秀な大学に通う人たちが周りに多くいたため、そういう人たちに色々聞いてみたことがあるのだが、恐ろしいことに、皆が羨ましい大学にストレートで合格したようないわゆるエリートと言われる者であればあるほど、「自殺したいと思ったことがある」という答えており、筆者は驚愕した。


筆者が知る限り、自殺したいと思う人には大きく分けて二種類の状況の人たちがいる。
一つは重い責任を課せられて、責任感の強さから責任から逃れられないような状況に追い詰められなかった人たちだ。
もう一つは生きる希望が何も感じられず、楽しいと思えるようなことが何もなく、生きることに苦しみしか感じられない人たちだ。
乱暴な結論かもしれないが、前者の人たちは苦しみから救ってあげさえすれば助らえる人だと筆者は思っているし、後者の人たちは生きる希望を示してあげれば救うことの出来る命であると筆者は思っている。

前者のように苦しむ人は、責任感が高いゆえに、今いるポジションの責任を果たそうと必死になって押しつぶされてしまうような人だ。
政治家が汚職をして、本来であれば責任者たる政治家本人が責任をかぶるべきものなのに、単に実務を担当しただけの政治家秘書などが責任感を感じて自殺してしまうような事件が後を絶たない。
先日も参政党の代表である神谷宗幣の元公設秘書が自殺してしまったことが話題となっており、彼女は神谷宗幣を見ると震えあがってしまうほどの状態になってしまい、周りの者が彼女の心のケアを尽くしたにもかかわらず、自殺するに至ってしまったという。
家族や仲間たちは彼女の自殺の兆候を明確に感じていたにも関わらず、彼女を守り切れなかったという。
自殺してしまった女性本人がどのような状況に追い詰められていたかは本人にしかわからず、その本人がどのような様子であったかは周りの人間にしかわからないので筆者には何とも言えないのだが、責任感の強い真面目な人が精神的に逃げられないような状況に追い詰められてしまった時の深刻さの問題を解消するのは大変難しい。
少なくとも、本人を自殺に追い込む立場にあるにもかかわらず、自殺に追い込むような行動をし続けた上に「私は悪くない」というような人にはなってほしくない。


先に示した後者のような自殺者は主に日本の子供たちであり、日本人としての誇りを失い、「日本人が如何に恥ずべき民族であるか」という自虐史観教育のたまものであり、くだらない受験競争によって人間の価値が決められてしまう競争社会や洗脳教育によって心の病に苦しめられた結果であり、本来の生きる意味を知らないままに希望を失わされてしまった者たちなのだ。

人は人それぞれ、どのような特質をもっている。
どのような特質を持っているかは、すぐに現れる人もいれば、大人になっても現れない人もいる。
人が人として生まれた限り、誰かの為に力を注ごうと思えば必ず、そのような力を発揮することが出来るものである。
特別な技能によって社会に貢献できる人もいれば、人に優しく接するだけで人々を救う人だっている。
人は必ず、誰かの為になれる力があるのである。
自殺する人の中には「私なんて何の価値もない」といって死んでいく人もいるが、全ての人は必ず誰かの力になれる素質を持っているものである。

人の価値というのは、簡単に否定できるものではない。
「私なんて生きる価値もない。何の価値もない。」と悩んでしまった人は、苦しみの感情を誰よりも理解できる人であり、あらゆる苦しみに悩む人を救うことが出来る才能のある人である。
人は存在するだけで必ず尊い価値があり、ただそれに気付いていない人が多いだけなのである。

現代社会は日本だけでなく、世界中が生きにくい社会に作られているのである。
人々が金銭的なものや社会的なものではなく、ただただ人間としての価値として人々が強く結びつきあって、助け合うことが重要なのである。
世界の支配者たちは人々の助け合いの心を潰したいのであり、人々が自殺に至るような社会システムが作られているということを理解してほしい。
世界の支配者たちはわれわれ一般人が強く助け合う社会を築くことをおそれているのである。

あなたのまわりに自殺してしまいたいと思う人が居たら、とにかく寄り添ってほしい。
あなたが居てくれること、あなたが微笑んでくれることが私の生き甲斐であることを伝えてほしい。
もし万が一、あなたの周りに自殺をしてしまった人が居ても、あなた自身を責めてはいけない。
自分を責める代わりに、二度とそのような被害者を出さないように力を注いでほしい。
そして、自殺に追いやった要因をなくすために全力を尽くしてほしい。

今の日本社会は人々を自殺に追いやってしまう要因が山のように存在する。
多くの自殺の要因は、筆者が日頃指摘するような様々な社会問題が根本的な原因であることが多い。
一人でも多くの人が、身の回りの人たちを救おうと思える人が増えるようになれば、社会が大きく変わっていく原動力になると筆者は信じている。



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